
こんかいは、インパクトドライバーとドライバードリルの違いを解説します。
「用途と形がそっくりな2つの電動工具」いったいどこが違うんでしょうか?
- ネジ・ビスを締めるときに打撃あり→インパクトドライバー
- ネジ・ビスを締めるとき打撃なし→ドライバードリル
ここが、大きな違いです。
インパクトドライバーは打撃が加わることによって作業のスピードが格段にあがる締付け工具!
ドライバードリルは打撃がないため、穴を「きれい・正確」に開けることができる工具です!
それぞれ、「ネジ締め・穴あけ・研磨」が一台でまかなえる便利なアイテムとなってます。
しかし、「インパクトドライバーとドライバードリル」の特徴を熟知して使い分けをしてますか?
このページを見ると、インパクトドライバーとドライバードリルの違いがわかるようになります。
かつ、2つの工具を上手に使い分けることができるようになります。
どちらもドライバーを電動化した工具になる?
【インパクトドライバーもドライバードリルも手動のドライバを電動化した工具です。】
ゆえに、どちらも電動ドライバーの部類になります。
インパクトドライバー用途は?

インパクトとは「打撃・衝撃」と言う意味です。
電動のドライバーに「打撃・衝撃」を加えた工具をインパクトドライバーと呼びます。
インパクトといえば、インパクトドライバーの事をさします。
- 堅い材料にビスを打てる
- 長い「ビス、ボルト」をはやく締める事ができる
- 大量のビスを短時間で打ちこむことができる
以上のメリットがあります。
インパクトがドライバードリルよりも優れている点は作業時間が短縮できることです。
鉄板などにビス・ネジを打ち込むこともできるのでパワーが必要な時はインパクトドライバを使います。
インパクトドライバーは、トリガーの調整で繊細な作業もできますが、パワーがありすぎるので、初心者の方はドライバードリルと使い分けをしてください。
ドライバードリルの用途は?
次にドライバードリルです。
名前の通り、主にドリルで穴を開ける専用工具です。
こちらもインパクトドライバーのようにネジ締めができます。
決定的な違いは、打撃かないので「繊細な力でネジを締める」ことができます。
また、ドリルというだけあって、木材やコンクリートの穴あけに向いているのはドライバードリルです。
打撃がなく、一定の力が加わるので、ドリルで開けた穴にバリなどがでません。
穴開けは、インパクトドライバーより綺麗に仕上げることができます。
デリケートな場所の穴開け、家電製品などのビスを脱着する場合はドリルドライバーを使ってください。
プラスチック製品などのネジ締めは、打撃が加わると衝撃で割れてしまうことがあります。
ここで、いったんインパクトドライバーとドリルドライバーの用途をまとめます。
- ドライバードリルは、繊細な部品のネジを締めたりドリルで穴をあけるのに向いている
- インパクトドライバーは、木材に長いビスを打ちこんだりボルトを締めるのに向いている
- インパクトドライバーは木材などに大量のビスを打ちこむ作業に使う
パワーのインパクト・繊細なドライバードリルお分かりいただけたでしょうか?
見た目でわかるインパクトドライバーとドライバードリルの違い

両機種の図解を見てみましょう!
ドライバードリルはビットを取り付ける先端部分(ドリルチャック)に3つの爪があるのが確認できるでしょうか?
※ドリルチャックの部分です。
次にインパクトドライバーの画像を見てみます。

インパクトドライバーには3つの爪とドリルチャックがついていません。
スリープと呼ばれる部分で先端工具を取り付けます。
この部分が大きな違いです。
【インパクトドライバーは、スリープを引きながらワンタッチでビットを装着することができます。】
一方のドライバードリルは赤字で書いてある部分を回しながらビットを付けるのでセットするのに少し時間が掛かります。
他にも、ドライバードリルには「締付け力切り替えリング」が付いてますがインパクトドライバーには付いていません。
姿かたちはよく似た両機種ですが、ビットを付ける部分が違うのが分かっていただけたでしょうか?
ドリルチャック(ドライバードリル)スリープ(インパクト)なぜ違うのか?

社長っ!ちょっと質問していいですか?

なんだよ?

いやっ!(汗)どうしてドライバードリルはチャック式なんですか?
インパクトみたいにスリープ式にすれば先端工具をワンタッチでつけれるんじゃないですか?

おっ!日下にしては気の利いた質問だね?(笑)
ドライバードリルがチャック式の訳は、穴をあけることにあります。
ビット振れがないようチャックで、しっかりビットを押さえることができるからです。
これで、正確な穴をあけることができます。
ドライバードリルはクラッチ機能でトルクの調整が可能!
ここでドライバードリルの機能を、もう少し詳しく説明いたします。
【ドライバードリルは、なんといってもトルク調節機能がついていることです。】
トルク調整機能(クラッチ)がついている為、小さなネジの脱着作業に適してます。
本体に数字が書いてあるリング(締付け力切り替えリング)があります。
これを回転させる事でクラッチが作動し、トルクの設定が可能になってます。
トルクを設定することによって、繊細なビスの脱着できるのです。
ドライバードリルは締めつけの速度が変えられる!
ドライバードリルには回転速度を切り替える機能が付いています。
低速は、慎重な作業や下穴をあけるときに使います。
化粧板などに下穴をあける場合、回転がはやいと誤って化粧板を傷付ける事があります。
そのような場合、低速をつかい慎重に下穴をあけると、あやまって材料を傷つけることが減るのです。
一方のインパクトドライバーには速度を切り替える機能は付いていません。
一定の打撃が加えられるように設計されています。
※上級モデルには打撃開始までの速度調整ができます。
初心者におすすめドライバードリル3選
初心者の方におすすめしたいドリルドライバ3選です。
ドライバードリルは、色々なタイプの商品があります。
ここでは最もスタンダードな3機種を厳選してご紹介します。
ハイコーキ ドライバードリル FDS12DAL
1台買うならDIY用モデルがおすすめ!
ハイコーキのドライバードリルは人気もあって使いやすいくなってます。
お値段も手頃!
KIMO ドライバードリル QM-1005A
KIMOのドライバードリルは価格も5000円前後で安い!
操作性も良く軽くて使い心地が良い!
低価格ではあるが一通りの機能は付いている。
ドリルビットのセットも付属で付いてくるのはうれしい!
リョービ 12V充電式ドライバードリル BD-123
RYOBIのドライバードリルは、コスパ最高の逸品です!
予備バッテリと収納バックが付いてこの値段。
国内メーカーなので安心して使えます。
インパクトドライバー・ドライバードリルはコードレスタイプがおすすめ!
コード式とコードレス式の2種類があり、それぞれのメリット、デメリットがありますので使用目的にあった物を購入しましょう。
コード式は、コンセントから給電を行いますので、パワー不足になったり、作業中に充電が切れたりする心配がありません。
コードレスは、電源が確保できない所で、作業する方にはおすすめです。
ただ、購入して初めて作業に入る前には「充電時間・フルに充電した時の作業時間」をチェックしましょう。
また、充電時間が短い製品は作業時間も短い可能性があるのでご注意下さい。
ドリルドライバービットの種類
インパクトドライバー・ドライバードリルを購入すると先端工具が必要になります。
最初から付属でついて場合がほとんどですが、用途にあったビット(先端工具)をいくつか揃えておくとDIYの幅も広がります。
ここでは、ビットの種類をいくつか紹介します。
ドライバードリルのビット(先端)は、大きく3つに分けれます。
- 穴開け用:ビットで一番使用頻度が多く、種類も多いのが穴あけ用のものです。
- ネジ締め用:ネジ締め用は通常のドライバと同じでプラス、マイナスがあります。
- 研磨研削: 研磨や研削が可能なオプションパーツが用意されています。
木工作業では、ネジを使っての組み立・下穴開け・貫通穴・止め穴を開けることが多くなります。
「プラスドライバ(ネジ締め用)」と「ドリル(穴あけ用)」は用意してください。
プラスドライバはいくつか種類がありますが代表的なサイズは太さ6.35mm #2になります。
迷ったら+2のビットサイズを一本購入しとけば大丈夫です。
ネジはほとんど+2のサイズになってます。

ドライバードリルは揃えておいて損はなくインパクトドライバーと並ぶ基本の電動工具です。
インパクトドライバーと同じく、ドリルビット、ドライバビットは交換が可能となってます。
よくインパクトドライバと比べて
- 『パワーが足りない』
- 『長いビスの締め付けには向かない』
と聞きますが、最近のプロ用ドライバードリルは、7.2Vで45㎜程、18Vであれば90㎜位までなら余裕で作業ができます。
インパクトドライバービットの種類
インパクトドライバーのビット選びはドリルとほとんど一緒です。
ただし、ビットの差し込み口が6角になってないとインパクトドライバーで使えないので注意してください。
インパクトドライバーは、ドライバードリルよりも用途が多いのでビットの数も多くなります。
ここでは、初心者向けに最低限揃えたいビットの紹介をします。
インパクトのビットは種類がたくさんあるので、いくつかにしぼってみました。
- プラスビット
- 六角ビット
- ソケットビット
- 木工用・六角軸ドリルビット(下穴用)
- ドリルビット(各サイズ)
おすすめの「ブラスビット」
「スーパースリムトーション」40Vのインパクトドライバーにも対応した両頭のプラスビットです。
サイズは、2×125mmがおすすめ!
先端が見やすくネジ山にガッチリ食い込みます。
長寿命・衝撃吸収の最強型で耐久性も高いタイプ
建築・内装・電設・車両・建具・家具などに使えます。
おすすめの六角ビット
ベッドやテーブルなどの家具で使用する六角ビット。
4mm/5mm/6mmはよく使うサイズです。
各サイズがある10本ほどのセット売りを買うと便利です。
ソケットビット 首振りタイプ
ソケットビットは、首振りタイプがおすすめ!
狭い場所でもボルトの開け閉めができるのがこのタイプ!
木工用ドリルビット(下穴用)
ビスを打ち込む前に下穴を開けると木材がわれることがありません。
そんな時に使うのが木工用・六角ドリルビットです。
これがあれば、下穴を楽に開けることができます。
ビスの大きさによってドリルのサイズを変えることをおすすめします。
ドリルビット (木工・樹脂用ドリル)
木工用のドリルビットです。
鉄工用などの種類が豊富なので確認して買ってください。
インパクトドライバーも、ビットを交換すると「締付・穴あけ・研磨」などの作業をこなすことができます。
ドリルドライバに比べるとパワーがあるので、ソケットレンチを使って、ボルトの締め付けなどを行う場合は、インパクトドライバーの方が向いています。
また、上位クラスのインパクトドライバになるとタイヤ交換にも利用できます。
ドライバードリル・7つの機能
①変則スイッチ/回転速度を2段階で切り替えます。
⓶クラッチ/最大の締め付ける力を調整できます。材料が変わってもネジの締めすぎを防ぎます。穴開け作業をする時には、ドリルのマークに合わせます。
③キーレスチャック/ビットの装着、取り外しの際には、こちらを手で回しチャックの開閉を行います。
④チャック/3本のつめ状のパーツがビットをつかみます。
⑤スイッチ/握ることで電源の入り切りをします。レバーの引き加減で回転の速度が調整できるのが一般的です。
⑥バッテリー/コードレスは充電式のバッテリー、大体の機種はバッテリーの着脱が可能です。
⑦正転・逆転スイッチ/回転方向を変えたり、回転のロックを行います。
上記の7つの機能だけで、幅広く、ほぼ問題なく、色々な作業ができます。
DIY作業には欠かせない電動工具だと思います。
さいしょに揃えるべき電動工具はどっち?
やはりというかやっぱり、最初に揃えるべき電動工具は【インパクトドライバー】になると思います。
用途は似てますが、インパクトドライバーは作業効率でドライバードリルよりも優れています。
家電の修理は、ドライバードリルの方が向いていますが、普通のドライバーを使えば何とかなります。
DIYにチャレンジしたい方は、どちらかひとつあれば大丈夫です。
お値段を度外視すれば、最初に買うべき電動工具はインパクトドライバーです。
インパクトドライバーは18Vがお勧めですが、「高齢者・女性の方」は7.2V~14.4Vが良いかもしれません。
現物を手に取って「重さ・フィット感」をたしかめて購入することをおすすめします。
ホームセンターで実物をじっさいに触れます。
- 自分の手に合うか?
- 重くないか?
- バランスはいいのか?
実際に持ってみないと分からないことがあります。
ドライバードリルとインパクトドライバーの違いをyoutebeで解説してくれてます。
また、どれを選べばいいのか分からない方に「おすすめのインパクトドライバー」を別ページで紹介しています。
あわせてみてください!
まとめ
こんかいは、インパクトとドリルドライバーの違いについて説明しました。
用途は、ほとんど一緒なのですが「パワーのインパクト」・「繊細なドライバードリル」といった使い分けをしてください。
同じ電動ドライバーになるので、作業効率を求めないのであればドライバードリルを最初に購入しても問題なしです。
しかし、ほとんどの方はドライバードリルを購入した後にインパクトドライバーを購入しています。
理由は、ビスを打つ作業はDIYでもっとも多く、スピード重視のインパクトドライバーが使い勝手がいいからです。
分厚い木材や鉄などにビスを打つのであればパワーがあるインパクトドライバーには勝てません。