クサカ、ビスと釘の違いは?
両方とも木材を固定するものですよね?
その違いをしっかりと説明して
分かりました。
DIYでビスが必要になったとき、どのような物を購入すればよいのか迷いませんか?
私もそうですが、、ネジやビスの種類や用途も分からず「ひとまずこれで大丈夫かな?」といってネジを買っては、サイズが合わずにまた買いに行くといった事を繰り返していました。
棚や机を作ってみると分かるのですが、ビスってたくさん使いますし種類も豊富です。
多用するネジは箱買い(まとめ買い)をした方がグンとお安くなります。
ここではDIYで使用するビスについて御説明いたします。
また、釘とビスの違いについても御説明したいと思います。
ビスと釘の違い
最初に、ビスと釘の違いについて触れておきます。
「ビスと釘」用途は一緒ですがどう違うのでしょうか?
ビスも釘も木材を結合させる為に使います。
釘は、一度打ってしまうと抜くのが大変ですが、ビスはインパクトドライバで簡単に引き抜くことができます。
ぼくは不器用で、インパクトドライバでビスを締めるのも苦手なので、やり直しが何度でもできるビスって便利ですよね!
一方の釘はバールなどで引き抜くことになるので結構大変です。
DIYでビスと釘どちらを使いますか?
答えは簡単ですよね?!
ミスをしてもやり直しが簡単なビスの方が、やっぱりおすすめです!
ビスを締めるのが苦手な方は、別ページでインパクトドライバの使い方(ビスを真っすぐに打つ)を解説してます。
あわせてみてください!
ビスとネジはいっしょ?
「ビスとネジの違いは?」ときかれると少し困ってしまうことがあります。
わたしも、最初は呼び名が違うだけだと思ってましたが・・・・
簡単に言うとビスは先が尖ってるタイプ
ネジはネジ山が切り込んである雌ネジに雄ネジを締め付けるタイプだと思ってください。
ビスと釘の特徴
もう少し、掘り下げてビスと釘の違いを解説します。
ビスは縦方向からの力に非常に強く、一方の釘は弱いのが特徴です。
また、横からの力にビスは弱く釘は強いといった特徴があります。
釘とビス一長一短ありますが、インパクトドライバの登場により木材をくっつける時、ほとんどがビスを使うようになってます。
ビスの素材
ビスには真鍮・銅・ステンレス・アルミ・鉄など様々な種類の素材があります。
こんかいは、主に木工作業で使う「ステンレス・鉄」について解説します。
ステンレスビスを使用する場合
ステンレスビスは、屋外で使う目的で使用します。
錆に強いのが特徴です。
ウッドデッキやウッドフェンスなど雨ざらしになる場所で使用します。
お値段は、鉄ビスより少し高くなるといったデメリットがあります。
鉄製のビスを使用する場合
次に鉄のビスです。
鉄のビスは、屋内で使用します。
雨などに濡れる心配がない場所です。
ただし、お風呂場などの湿気が多い場所には向いていません。
ステンレスのビスより価格も安いのが特徴です。
ステンレスと鉄、場所によって使い分けてください。
全ネジと半ネジ
ビスは、ステンレスと鉄の2種類になると説明しました。
さらに、ビスは全ネジと半ネジに分類されます。
ここで、それぞれの特徴を説明します。
全ネジの特徴
全ネジとはネジの頭までギザギザ(ネジ山)があります。
全ネジは締め付けの力が半ネジに比べると強いという特徴があります。
全ネジのデメリット
全ネジは欠点があります。
略図のように、全ネジを木材に打ち込むと、隙間が空いてしまう欠点です。
全ネジだけを使い2つの木材を締めると、上手く締め付けることができません。
このことを知らない方が、思ったより多いみたいです。
全ネジのメリット
「全ネジは全く使えないので買わないでください!」と言いたいとこですが、そんなことはありません。
全ネジにも、メリットはあります。
全ネジは切り込みが一番上まであるので、縦方向の力に非常に強くなります。
また、頭が折れてしまっても木材が簡単に外れないメリットがあります。
全ネジの使い方
全ネジを使うときは、接着剤やクランプで固定した後に締め付けると隙間が空くことはありません。
全ネジだけだと、隙間が空いてしまうといったデメリットがありますが、半ネジと一緒に使うと強い強度の締め付けができます。
これで、強い締付けができるのです。
半ネジとは?半ネジの特徴
ネジ山が半分までのビスを半ネジと呼びます。
ほとんどの木材の締付けは半ネジをしようします。
半ネジは、先端のみネジ山があるので、木材同士を隙間なく締め付けることができます。
「木材を締め付ける」ほとんどが半ネジを使うことのになります。
半ネジのデメリット
メリットが多い半ネジですが、デメリットも勿論あります。
ビスの頭が取れると縦方向の強度が極端に落ちます。
コーススレッド・ファインスレッド
ここまで、ビスの素材と全ネジ半ネジの特徴について説明しました。
ビスのネジ山の間隔にも違いがあります。
ネジ山が粗いタイプをコーススレッドと呼び、細かいタイプをファインスレッドと呼びます。
通常ネジ山が粗い方が強度も弱く、逆にネジ山が細かいほど強度が増します。
それぞれの用途を説明します。
コーススレッドの用途
コーススレッドは、通常やわらかい木に使います。
例えば、ホームセンターなどで見かけるパインや杉などの針葉樹に使用するタイプです。
SPF材・べニアなどにもコーススレッドを使うといいでしょう。
堅木・ウッドデッキなどは使用しない方がいいかもしれません。
ファインスレッド(細目ネジ)の用途
ファインスレッド(細目ネジ)は、硬い木で使用します。
通常は広葉樹「ケヤキ・クヌギ・ナラ」などの木材の繊維が細かく硬い木を閉めるのに向いています。
ファインスレッドは、硬い木にビスを打つことになるので、ファインスレッドのビスを使う前に下穴を開けてから使用するようにしてください。
ビスは、硬い木に打つとインパクトのモーターに大きな負荷がかかり故障の原因となります。
また、何度か説明してますがビスは横からの力に弱いので無理をしてビスを打つと、ビス頭がおれて引き抜くことができない場合があります。
ビスの色の違い
ここで、ビスの色の違いについて説明します。
ビスには図のような焼の入ったタイプがあります。
焼の入ったビスは強度があり硬い木材に使用するといいでしょう。
ネジ頭の種類
ここから、インパクトドライバで締め付ける部分「ネジ頭」について説明します。
頭の種類は非常におおいので、今回は木工作業で使用頻度の高いビスを2種類ピックアップします。
木工作業で使うビスの頭は、主に「鍋頭・皿頭」この2種類です。
皿頭
コーススレッド 半ネジタイプの皿頭です。
もっとも木工作業で使うタイプです。
皿頭は、木材に打ち込んだ時に材料とビスが平らになることです。
二つの木材を連結させる力が非常に強いのが特徴です。
蝶番などで使う場合は皿ビスを使うと、しっかり閉める事ができます。
皿頭は次の2つを覚えておくと便利です。
ラッパ頭
頭からネジにつながる部分がカーブになっている。木材・石膏ボードなど柔らかいものを固定するときに使用します。
ラッパ頭はよく見かける形状で、ひきつけ能力も強いのが特徴です。
強く締め付けても、頭が沈むことがありません。
ラッパ頭に突起が付いてるフレキタイプ
頭からネジにつながる部分が三角形で、突起がついているのが特徴です。
普通のラッパ頭を使うと突起物が付いていない為に堅い材料を締めつけたときに、頭が浮いてしまいます。
一方のフレキは、突起物によって材料に食い込むので皿頭を材料から出したくない場合に使います。
強度はラッパ頭とく比べると若干落ちます。
鍋頭
鍋頭は、締め付け部分が木材からはみ出すのが特徴です。
あえて、ネジ頭を見せるときなどに使います。
さらに、締め付ける力も強く薄い材料に使うのに適しています。
参考までに、他の木ネジも記載しておきます。
トラス頭
頭は丸くなっているが、材に接触する部分が広く平らなので、しっかり押さえること ができる。
キャビネットなど装飾用としても使われる。
用途は、薄い板や鉄板などをジョイントするのに使うと便利です。
平らな部分がしっかりと材料を押さえてくれます。
ビスの選び方!長さと太さについて
ビスの長さと太さについて考えてみたいと思います。
ビスの長さについて
ビスの長さは、留め付ける木材の2倍以上要します。
じゃあ長ければ長いほど良いのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
長さは2倍から3倍以内を目安にして下さい。
30㎜の厚さの木材を取り付けたいのであれば60㎜から90㎜のネジがオススメということです。
とくに、椅子などは人が腰掛けるので安全上3倍のビスを選んでください!
ネジのトラブルの際には
ネジ穴がなめてしまったり、潰れてしまった場合には様々な手段があつので御紹介したいと思います。
ネジ外し剤
液剤に滑り止めの粒子がまざってます。
ネジ穴に液剤をたらしドライバーを押し込むと、粒子が摩擦の役割を果たし、ネジとドライバーをかみ合わせます。
ネジザウルス
ネジ外し専用のプライヤーです。
ネジの頭が少しでも母材から出ているとネジの頭に食い込んで外せる工具です。
プライヤーとは異なり、滑り止めの部分が強烈な歯になっておりますので、ネジに食いつきます。
これがあるとなめった場合に頭をつまむだけで、軽く回せば簡単にネジが外せます。
ネジバズーガ
エンジニアというメーカーから発売されている、ネジ外しの特殊なドライバーです。
普通のドライバーは単に十字になっているだけですが、反時計回りに回すとかぎ爪がネジに食い込み、ネジをとらえる仕組みになってます。
これがあると、ネジのトラブルの際に非常に便利です。
まとめ
半ネジも全ネジもそれぞれ長所・短所があり、木材の太さや用途によって使い分ける必要があります。
ビスを使い分ける事が出来ればDIYの腕もグンと上達します。
全ネジだけだと上手く材料を締めつける事が出来ないのですが、半ネジを使用した後で全ネジで補強するとしっかりと締付けができます。