
「丸ノコを使いたいけど、どうしてもキックバックが怖い」
こんな初心者の方も多いのではないでしょうか?
初心者の方は、キックバックに対する心理的負担も大きいので丸ノコを使うハードルも高くなりがちです。
ですが、【キックバックはある程度の知識があれば防ぐことができます。】
それでも「やっぱり怖い!」
といった方に、たくさんの丸ノコを使いまくった私が「安全な卓上丸ノコ」と「キックバック軽減機能が搭載されている丸ノコ」を紹介します。
キックバックは知識があれば防ぐことができる
キックバックは、経験と知識があれば、防ぐことができます。
まずは、キックバックの原理を知ることです。
大事なことは
- 経験
- 知識
- 準備
この三つを押さえておくと、キックバックは怖くありませ!
別ページでキックバックの対策と原因を詳しく解説しています。
あわせて読んでください。
キックバックの危険性が少ない丸ノコとは?
キックバック軽減機能が搭載されている丸ノコでも事故を防げるものではありません。
その事を理解して丸ノコを使ってください。
丸ノコは危険度が高い電動工具です!
安全性が高い丸ノコは
- 卓上丸ノコ
- 卓上式スライド丸ノコ
- 手持ち式丸ノコ
の順番になります。
初心者の方は卓上式の丸ノコを選ぶとキックバックの心理的負担は減ります。
が、DIYを本格的にやるとなると、必ず卓上式丸ノコと手持ち式の丸ノコを両方使うことになります。
なぜなら、卓上丸ノコは切断幅が制限されるからです。
幅が広い材料は、手持ち式の丸ノコでカットすることになります。
DIYを本格的にやろうと思ったら、手持ち式の丸ノコが必ず必要になってきます。
安全性の高い卓上丸ノコと卓上スライド丸ノコ
キックバックが怖い方は「最初に卓上丸ノコを買う」といった選択もありです。
むしろ、分厚い木材や幅の広い木材を切る予定がない場合は、卓上丸ノコの方が安全で精度の高いカットができます。
卓上丸ノコは2タイプある
次に、卓上丸ノコは「スライドするタイプ、しないタイプ」2タイプがあります!
どちらかといえば、ノコ刃がスライドするスライド丸ノコがおすすめです。
スライド式は、金額が高くなるといったデメリットがありますが、チップソーも小さいタイプが多く、心理的負担も少ないです。
心理的な面で見てもスライド丸ノコがおすすめです。
先ずは、卓上丸ノコから説明します。
安全度が高い卓上式丸ノコ

卓上丸ノコは、キックバックの危険性が低いタイプとなります。
丸ノコが固定されているため、操作も簡単です。
丸ノコのハンドルを下げるだけなので安心して使えます。
注意点は、最大の切断能力を確認することです。
カットの長さが制限されるためです!
「切りたい材料がサイズオーバーしてた」なんて事がないようにしてくださいね。
大きなチップソーは、やっぱり怖い!
初心者の方は、丸ノコを選ぶときに心理的な負担も考える必要があります。
とくに、卓上丸ノコはチップソーが250mmを超える大きなタイプもある為、見た目でも圧倒されます。
250mmを超えるチップソーは、ちょっと怖いですよね!
卓上丸ノコは、250mm以下を選ぶといいでしょう。
つぎの章で、卓上丸ノコを紹介していきます。
RYOBI 卓上丸ノコ TS-225
リョウビの卓上丸ノコは、おすすめです。
値段も比較的安く、精度も出ます。
TS-225は標準でついてくるチップソーがあまり切れるものではないので、購入後交換した方が良いかもしれません。
タイプ | 卓上丸ノコ 220mm(TS-225) |
---|---|
商品画像 | ![]() ![]() |
電源 | 100V |
回転数 | 5300min |
ノコ刃外径 | 220mm |
ノコ刃内径 | 25.4mm |
切断能力 |
|
最大切断寸法(高さ × 幅) | 60×140mm |
製品サイズと重量 | 460 x 400 x 420mm: 8 Kg |
付属品 |
|
Amazon価格 | 26,444円 |
yahooショッピング価格 | 22,550円 |
ショップを探す |
ハイコーキ 卓上丸ノコ FC8FC
ハイコーキの卓上丸ノコです。
DIYユーザーには、使い勝手も良く評価も高い一品です。
精度も高く、お値段と使い勝手、バランスのとれた卓上丸ノコになります。
タイプ | 卓上丸ノコ 216mm(FC8FC) |
---|---|
商品画像 | ![]() ![]() |
電源 | 単相100V |
電流 | 11A |
消費電力 | 1,050W |
回転数 | 4,900min⁻¹ |
ノコ刃外径 | 216mm |
本体サイズ | 450mm×445mm×400mm |
最大切断寸法 高さ×幅 | |
直角 | 60×115mm |
左右45° | 60×80mm |
右52° | 左:0:45° 右:0:45° |
左傾斜45° | 45×110mm |
角度45°+左傾斜45° | 45×75mm |
デーブル角度切断範囲 | 0~左右52° |
傾斜切断範囲 | 0~左45° |
標準付属品 | 216mmチップソー(刃数80)・ダストボックス・バイス装置・10mmボックススパナ |
yahooショッピング価格 | 19,800円 |
Amazon価格 | 23,359円 |
FC8FCを探す |
マキタ 卓上丸ノコ LS600DZ
マキタのプロ用卓上丸ノコを一台紹介します。
プロの評価も高く、6,2kgと軽量なので持ち運びも楽!どんな現場でも活躍いたします。
充電式なので、マキタの18Vバッテリを持ってる方におすすめです。
幅の狭い材料を切る方に向いています。
安全性も高く、切断能力も高いスライド丸ノコ
スライド丸ノコは、卓上丸ノコよりもコンパクトで同じチップソーのサイズであれば切断能力も高いのが特徴です。
お値段は、少し高額になりますが、安全性も高くキックバックも手持ち式丸ノコと比べるとグンと減ります。
スライド式になるので、安価なタイプは剛性が低く精度に狂いがある場合があります。
故に、メーカー選びが重要になります。
別ページでも、紹介していますがDIY用は「マキタ・ハイコーキ・RYOBI」の3社から選んでください。
この、3社であれば間違いありません。
手持ち式丸ノコ、安全性の低い安価なタイプは選ばない
丸ノコは、危険度の高い電動工具です。
別のページでも触れていますが、【手持ち式丸ノコだけはプロ用】を選んでください。
これは、安全面で考えても言える事です。
安価なタイプは、チップソーも切れ味が悪く、剛性も低いので丸ノコの刃がぶれて回ったり、非常に操作がしにくい商品もあります。
インパクトドライバやサンダーなどの比較的安全に使える工具は、安価なタイプで大丈夫です。
怪我もほとんどしません。
手持ち式の丸ノコは、安物を買うと怪我につながる可能性もあります。
初心者の方に、手持ち式に関してはプロ用をすすめる理由は、ここにあります。
手持ち式丸ノコは出来れば「125mmか147mm深切り」タイプを選ぶ
手持ち式の丸ノコ「165mm深切りタイプ」は重量があるので、キックバックの反動も大きくなります。
「厚い木材を切ることができる」「重量のある丸ノコはバランスが安定している」といったメリットがありますが、初心者の方は125mmか147mmを使いこなせるようになってから購入した方が良いかもしれません。
125mmの丸ノコは軽くて扱いやすく、軽量な為キックバックの反動も軽減されます。
深切りタイプとは?
手持ち式丸ノコは、深切りタイプと呼ばれる商品があります。
125mmの丸ノコであればワンランク上の切断能力があるということです。
最大切込みの深さは必ず確認する!
例)チップソー125mm深切りタイプ=147mm
※厚切りと呼ばれることもあります
キックバック軽減機能が付いた手持ち式丸ノコ
キックバック対策が搭載されている手持ち式丸ノコは、プロ用のみです。
DIY用の丸ノコには付いていません。
初心者用にこそ付けてほしいのですが、残念ながらキックバック軽減システムは高機能な部類に入るので、お値段を押さえたDIY用には付いてないといった現状です。
また、初心者の方はカットする木材のサイズと手持ち式丸ノコの最大切込みの深さを、よく確認してください。
では、キックバック軽減機能が搭載されている、手持ち式丸ノコをおすすめ順で紹介して行きます。
18Vキックバック軽減機能付き充電式丸ノコ
丸ノコは充電式の場合、最低でも18Vあった方が良いと思います。
初心者の方には、18Vがおすすめです。
18Vは、他の工具との流用性(種類が多い)も高く、そこそこのパワーもあります。
こんかいは、充電式丸ノコをフルセットでご紹介します。
1. ハイコーキ C18DBL(LXPK) 18Vバッテリ式 ノコ刃125mm
ハイコーキの18V充電式バッテリC18DBLの紹介です。
静音機能は、思ったよりも静かです。
近隣に住宅がある方に便利な機能です。
ノコ刃は125mmなので、初心者にも取り扱いしやすい丸ノコです。
重さも2,7kgと軽量で、最初に丸ノコを買う方におすすめのタイプです。
- 逆傾斜15°際切が可能
- キックバック軽減システム搭載
- サイレントモード搭載
型番 | ノコ刃直径 | 取付け穴径 | 切込み深さ | 回転数min⁻¹ | 重さ |
C18DBL(LXPK) | 125mm | 20mm | 90°(0~47mm)
45°(0~30mm) |
5,000(パワーモード)
3,000(サイレントモード) |
2,7kg |
2. ハイコーキ C18DBAL(LXPK) 18Vバッテリ式 ノコ刃165mm
ハイコーキ18Vのバッテリ式手持ち丸ノコ C18DBAL(LXPK)の紹介です。
165mmのチップソー搭載で18Vは、少しパワー不足かもしれません。
105mm・120mmの分厚い角材を切る予定の方は、165mmの深切りタイプがおすすめ!
こちらも機能は充実しています。
- 型枠材60mmを一発切断
- 逆5°傾斜機能付き
- キックバック軽減システム搭載
- サイレントモード搭載
型番 | ノコ刃直径 | 取付け穴径 | 切込み深さ | 回転数min⁻¹ | 重さ |
C18DBL(LXPK) | 165mm | 20mm | 90°(0~66mm)
45°(0~46mm) |
4,300(パワーモード)
2,000(サイレントモード) |
3,2kg |
36Vバッテリ式 キックバック軽減機能搭載機種
キックバック軽減機能付きの36Vタイプを紹介します。
36Vタイプはお値段も高くなりますが、安全面・機能などが充実しています。
少し仕切りが高くなりますが、手持ち式丸ノコは36Vになると作業効率もグンとアップします。
本格的にDIYに取り組みたい方・中級者におすすめです!
1. ハイコーキ C3605DC(XPS) 36Vバッテリ式 ノコ刃147mm
ハイコーキの147mm 充電式丸ノコC3605DC(XPS)の紹介です。
147mmのミドルクラスで、わたしも愛用しています。
別ページでC3605DCのレビューを記載しています。
あわせてご覧ください。
型番 | ノコ刃直径 | 取付け穴径 | 切込み深さ | 回転数min⁻¹ | 重さ |
C3605DC(XPS) | 147mm | 20mm | 90°(0~57mm)
45°(0~38mm) |
4,500(パワーモード)
2,500(サイレントモード) |
2,9kg |
2. ハイコーキ C3605DA(XPS) 36Vバッテリ式 ノコ刃125mm
ハイコーキ125mm 36V充電式バッテリ C3605DAの紹介です。
125mmの36Vは、パワーもコード式100V以上になります。
使いやすさ・性能・精度申し分のない丸ノコです。
- クラス最速の切断スピード
- Bluetoothによる無線連動機能を搭載
- キックバック軽減システム搭載
- サイレントモード搭載
型番 | ノコ刃直径 | 取付け穴径 | 切込み深さ | 回転数min⁻¹ | 重さ |
C3605DC(XPS) | 147mm | 20mm | 90°(0~57mm)
45°(0~38mm) |
4,500(パワーモード)
2,500(サイレントモード) |
2,9kg |
2. マキタ HS007GRDX 36Vバッテリ式 ノコ刃125mm
マキタの36Vバッテリ HS007DRGXの紹介です。
マキタは、キックバック軽減機能が搭載されてるモデルとなるとフラッグシップモデルのみとなります。
お値段もそれなりにしますが、切れ味は抜群です。
今のところ、性能・切断スピードはナンバーワンではないでしょうか?
プロの評価も高く、キックバックが怖い方にすすめたいのですが・・・・
40Vのバッテリがネックです。※他の工具も36Vで揃えることになります。
初心者の方に、プロ用の36Vをすすめるのは、いささか気が引けます。
- 仕上げモード搭載
- 自動変速スピードモード
- キックバック反動低減
- 防じん・防水保護等級
型番 | ノコ刃直径 | 取付け穴径 | 切込み深さ | 回転数min⁻¹ | 重さ |
HS007GRDX | 125mm | 20mm | 90°(0~47mm)
45°(0~30mm) |
6,000(パワーモード)
4,500(仕上げモード) |
2,8kg |
キックバック軽減機能搭載の100Vコード式電子丸ノコ
最後に。100Vコード式丸ノコをご紹介します。
やはり、ハイコーキのC6MEYです。
キックバック軽減機能の他に、サイレントモード・ツインライト付き・逆5℃傾斜機構付きの高性能丸ノコです。
切込みの深さは66mm・ノコ刃165mm
C3605DAのコード式タイプとなります。
まとめ
こんかいは、キックバックがどうしても怖い方の為に、キックバック軽減機能搭載の丸ノコを紹介しました。
卓上タイプの丸ノコは、キックバック軽減機能は搭載されていませんが、比較的安全に木材をカットすることができます。
キックバックは、知識があれば対策ができます。
経験を積めば切ってる途中で、キックバックの前兆を察知することもできるようになるので、基本を守って丸ノコを使えば、怖くはありません。
慣れも必要です。
途中で書いてますが、DIYを本格的にやるとなると、どうしても手持ち式の丸ノコが必要になってきます。
スライド丸ノコ・卓上丸ノコはカットするサイズに制限が多いからです。
まずは、キックバック搭載機能が付いた、チップソーが125mmか147mmで経験を積んで、キックバックを克服してください。
最後に、売れ筋の丸ノコを紹介します。
丸ノコは、危険度の高い電動工具なので、極端に安価な丸ノコは慎重に選んでください。
キックバックが怖い方に、いま一度要点をまとめます。
- 初心者の方は、卓上式の丸ノコを選択肢に入れる
- 極端に安価な丸ノコは、選ばない
- 手持式丸ノコは、キックバック軽減機能を搭載した丸ノコを選ぶ
以上のことを念頭において丸ノコを選んでください。