キックバック垂木による刃が挟まる現象

キックバックってご存知ですか?

DIY初心者の方は、はじめて耳にした言葉かもしれません。

キックバックとは?

【丸ノコの刃が自分に向かってくる現象です】

つまり、ノコ刃が木材に挟まり負荷に耐えられず反動で、進行方向と逆にバックすることです。

大袈裟なっ!と思う方もいらっしゃると思います。

ちょっとこちらの統計を見てみましょう!

↓消費者庁に平成22年から令和元年までに寄せられた、キックバック事故の統計です。↓

電動のこぎりで身体の一部を切断する事故を受け注意喚起。消費者庁

報告がなかった事故も多数あると思って差し支えないでしょう。

過去に死亡事故もおきています。

丸ノコは、工具のなかでも危険度が高く取り扱いが難しい電動工具です。

ですが、ご安心ください!

キックバックがどのような原因で起こるのかを知っていれば危険を回避することもできます。

初心者の方、女性でも安心して使うことができるのです。

【今回はキックバックの原因と対策】について御説明をしたいと思います。

ページ下部に、キックバック対策搭載の手持ち式丸ノコ・安全度が高いスライド丸ノコを紹介しています。

ポイント

猛スピードで走る自動車に、急ブレーキをかけたどうなるでしょうか?

キックバックは丸ノコに急ブレーキをかけたことと同じです。

丸ノコは切ってる方向とは逆に反動が来るのです。

むき出しになったノコ刃が、足元に跳ね返ってくるので、安全対策をしっかりしてください。

丸ノコキックバックの原因

キックバックについて考える女性

キックバックの原因について説明致します。

そのまえに、

キックバックは事前に察知することができます。

丸ノコになれて来ると、キックバックが起きそうなタイミングが分かるようになります。

心の準備ができるので、必要以上に怖がることはありません。

まずは、キックバックの主な原因を3つ取り上げます。


別ページで、キックバックが怖い方におすすめの手持ち式丸ノコと卓上丸ノコを紹介しています。

あわせて読んでください!

キックバックが怖い!初心者おすすめの安全丸ノコ10選

進行方向を切断中にまげてしまう

マルノコは真っすぐに切るための電動工具

丸ノコは木材を真っすぐに切る電動工具です。

無理に切断中に進行方向を曲げたりすると、刃が資材に挟まってキックバックが発生します。

極端に曲った資材を切断する場合

極端に曲がった資材を切るときに、刃が資材に挟まりキックバックが発生しやすくなります。

板は反るものだと考えてください。

薄い板は反りやすく、幅が広い板も反りやすくなります。

 

キックバックは木の癖をみる

反った側を上に向けて切るようにしましょう!

極端に反った木や板は、雑巾で表面を拭いて濡らした部分を下向きにして20~30分放置すると改善されます。

凹んでる面を雑巾で拭いてください。

木材の垂れ下がりにより刃を挟む現象

キックバック垂木による刃が挟まる現象

キックバックで一番多い現象です。

木材を切断しているときに、切終わりで起こるのがこの現象です。

切終わりは特に注意が必要です。

【大工さんが教えるDIY】動画でキックバックを解説してくれています

大工さん、すごく分かりやすく解説してくれてます。

さすがプロですね!

これは、有料でもみたいレベルです。

7:18からキックバックを解説してくれてます。

手持ち式丸ノコのキックバック対策

キックバックを防ぐポイントを9つまとめてみました。

  1. 真っすぐに切る
  2. 丸ノコの後ろに立たない
  3. 余計な刃は出さない
  4. 切れないチップソーで木材を切らない
  5. 切断スピードを落とす
  6. 座って切らない
  7. 馬を敷く
  8. 切断音の変化と前に進まなくなったら注意する
  9. 切りはじめに、回転数を上げて切断する

初心者の方は、ポイントを押さえるだけでキックバック対策ができます。

ステップ1 真っすぐに切る

まるのこの斜めきり

基本は、真っすぐに切ることです。

丸ノコは、真っすぐに切れてないと負荷がかかり前に進まなくなります。

前に進まなくなったら進行方向が歪んでないか確認しましょう!

定規等を使用すれば進行方向を誤る可能性が低くなります。

キックバックが起きてしまった場合、丸ノコをきちんと持っていれば結構ふんばれます。

一部の人は、キックバックの反動は前に来ないからなどと言ってますが、木材の切れ端などが飛んでくる場合もあります。

切断している資材の前に立つのもかなり危険ですのでやめましょう!

また用途にあっていない資材は切らないようにしてください。

ステップ2 丸ノコの後ろに立たない

基本中の基本です!丸ノコの後ろに絶対に立たない!

丸ノコの使用時には真後ろに立たないように心掛け、同じく真後ろに足がこないようにしてください。

キックバックをしたとき、丸ノコは後ろに跳ね返ります。

丸ノコを切るときに真後ろに立つとケガの原因となる

もし、キックバックが発生した場合にケガをする確率が軽減されます。

丸ノコキックバックでケガをしない姿勢

必ず、半身になって右足を引いて作業を行う。

ステップ3 余計な刃は出さない

チップソーは切断する木材の3mm~5mm出すことを基準とする

刃を余計に出して切断作業をすることは大変危険です。

余計な刃を出していると、大事な作業台まで切ってしまう事もあるかもしれません。

切断作業に入る前に絶対に刃の確認はしてください。

刃は切断する木材よりも2mm~5mm位出すようにします。

ポイント
チップソーと木材の接触面積が多いほどキックバックしやすくなります。 余計な刃は出さないようにしましょう!

ステップ4 切れないチップソーで木材を切らない

チップソーの現物

切れないチップソーで木材を切ることもキックバックの原因となります。

切断の途中に煙が出たり、切断面をみると焦げ目がついてたりするとチップソーの交換時期です。

以前より、切れなくなったと感じたらチップソーの交換を考えてください。

あわせてカットした木材を確認し、焦げ目などがないか確認しましょう。

とくに、初心者の方は慣れるまで堅い木を切らない方がいいかもしれません。

堅い木材を切るときには、絶対に切れないチップソーで無理をして切らないようにしてください。

針葉樹「ヒノキ・杉・パインなど」

  • 柔らかく軽量
  • 加工しやすい
  • 肌触りが良く、香りが残る

杉やパインなどは非常に柔らかい木材です。

加工もしやすく、価格も安いものがあるので初心者の方は、針葉樹がおすすめです。

 

広葉樹「ナラ(オーク材)・ブナ(ビーチ)・ケヤキ・ウォールナット・チーク・マホガニーなど」

  • 硬く重い
  • 強度があり傷がつきにくい
  • 揺れに強い

価格も、高い物が多く加工がしにくい物もあります。

オークなどは、海外の安い物が手に入るようになりました。

ステップ5 切断スピードを落とす!

丸ノコを使うときに、進行スピードが速すぎるとキックバックの原因となります。

無理をして、はやく丸ノコを推し進めると大変危険です。

ゆっくり適切なスピードで丸ノコを進めてください。

ステップ6 座って切らない

マルノコ直線

木材を切る際は、必ず腰の高さで切ることを心がけましょう。

間違っても座ったままで切らないでくださいね!

座って切るとキックバックが起こった時に、足の逃げ場がなくなります。

片膝を立てた状態だと、丸ノコが飛んできた際に、足が避けにくくなるという事です。

死亡事例があったのも、座ったままで丸ノコを使用していた時に起こった事故です。

必ず立った状態で丸ノコを使用してください。

ステップ7 馬を敷く!

馬とは?

切断する木材に敷板を置くことです。

置き方に注意が必要なので図解で確認してください。

キックバックを防ぐための敷板

切断したあとに、木材が傾かないようにしてください。

図解のように4本の木を置くと真ん中を切断しても、木が中心に傾くことはありません。

スタイロフォームを置く

スタイロフォームってなんでしょうか?

ホムセンにいくと厚い発泡スチロールの板を見たことがありませんか?

断熱材を敷いてキックバックを回避する

住宅の断熱材に使うものです。

価格は3×6尺のもので、1300円くらいで売ってます。

これを下敷きとして置けばマルノコの刃が木材に挟まるという事がほとんどありません。

木材の面が全てスタイロフォームと接触してるので切断面が垂れ下がることがなくなります。

スタイロフォームを下敷きにするとキックバックは防げる

ステップ8 切断音の変化と前に進まなくなったら注意する

丸ノコはスムーズに木材を切ってるときは抵抗なく前に進みます。

切断音の変化にも注意を払いましょう!※私はこれで判断しています。

木の癖や木の節などがあると丸ノコに負荷がかかり切断音が高くなります。

切断音に変化があったらキックバックになることを想定して木材を切りましょう。

丸ノコを使い慣れてくると「キックバックしそうだな?」って瞬間がわかってきます。

切ってるときに急に音が変わり丸ノコが進まなくなります。

つまり、丸ノコの刃にストレスがかかってるので重く感じるのです。

同時に、音もスムーズに切れてる時と違ってきます。

二つの条件が重なったら一度丸ノコを止めてみてください。

止めたら、まっすぐに切れているか?

又は、木材に敷いてある馬などがズレていないか再確認しましょう。

ステップ9 回転数を上げて切断をする

丸ノコの刃を木材に付けたままスイッチを入れない
木材に刃を接触させた状態でスイッチを入れない

「丸ノコのスイッチを入れるときに注意!」

キックバックは、切りはじめと、切終わりに起こりやすい現象です。

木材を切り始めるときに、丸ノコの刃を木材に付けたままスイッチを入れるとモーターに負荷がかかり、丸ノコが反動で後ろに跳ね返ります。

とくに、コード式100Vや18V以上のパワーがある丸ノコ・刃の径が大きなマルノコは注意が必要です。

マルノコで木材を切るときは、必ず回転数を上げてからカットするようにしてください。

キックバック軽減機能が搭載されている丸ノコ

キックバック軽減機能がついた丸ノコが販売されています。

100%キックバックによる事故を防げるわけではありません。

キックバックが起こった場合にモーターの回転が緊急的に停止するように作られています。

残念ながら、DIY用の丸ノコにはキックバック軽減機能が付いた商品はありません。

キックバック軽減機能が付いた丸ノコは、ハイコーキから販売されています。

マキタの丸ノコにもキックバック軽減機能が付いたタイプもありますがフラッグシップモデル40Vmaxのみです。

ハイコーキは14.4V・18Vタイプの丸ノコにも搭載されています。

キックバックが、どうしても怖い初心者はハイコーキの手持ち式充電丸ノコがおすすめです。

それでは、おすすめのキックバック軽減機能の丸ノコをご紹介します。

ハイコーキ 充電式手持ち丸ノコ14.4V 125mm 型番C14DBL

ハイコーキの14.4V C14DBLの紹介です。

バッテリは14.4Vなので共通のバッテリを持ってる方におすすめ!

サイレントモード・逆傾斜15°の際切りが可能です。

初心者の方は、パワーも控えめな14,4Vのタイプが安心です。

パワーが控えめなので、キックバックの反動も少なくなります。

ハイコーキ C18DBAL 充電式手持ち丸ノコ18V チップソー165mm

ハイコーキのキックバック軽減システムが付いた手持ち丸ノコです。

上位クラスのタイプです。

サイレントモードも搭載されています。

18Vでキックバック対策がされてるのは嬉しいですよね!

ハイコーキ C18DBL 充電式手持ちマルノコ18V チップソー125mm

上の丸ノコと同じタイプとなります。
バッテリが1個なので金額が安くなります。
チップソーが125mmなので、初心者にはどちらかと言うとこっちがおすすめです。

ハイコーキ C3605DC 36V充電式手持ち丸ノコ チップソー147mm

充電式36Vの丸ノコです。

私も使っています!

すごく良いですよ!

さいきん、新型が出ています。

C3605DC(SK) カッコSKが付いてるタイプを選んでください。


ハイコーキ充電式丸ノコC3605レビュー

ハイコーキ C3605DA 36V充電式手持ち丸ノコ  チップソー125mm

こちらも、新型が出ています。

同じく(SK)が付いてるタイプを選択してください。

このタイプは、変更点が結構あります。

新型が出てちょっと損したハイコーキ C3605DAレビュー

ハイコーキ C6MEY コード式電子丸ノコ チップソー165mm

こちらは、コードタイプとなります。
キックバック軽減機能付きの電子丸ノコです。
バッテリを持っていない方はコードタイプがおすすめです。
100Vタイプなのでパワーがあります。
パワーがあるタイプはキックバック軽減機能が付いた丸ノコがおすすめです。

マキタ 125mm 充電式丸ノコ HS007GRDX

makitaの18V以下の丸ノコには、キックバック軽減機能はついていません。
必然的に最上位モデル 40Vmaxを購入することになりますが、初心者の方には仕切りが高くなります。
お値段も高額です。
これから、マキタにも18Vシリーズにキックバック軽減機能を付けてほしいですよね!
期待も込めてご紹介します。

キックバックが怖い方は卓上丸ノコの購入を考える

初心者の方で、どうしてもキックバックが怖い方は卓上丸ノコを買う選択肢もあります。

少しお値段はあがりますが、安全面で考えると卓上丸ノコの方が初心者の方にはオススメです。

ただし、卓上丸ノコは手持ち式の丸ノコに比べると移動しての作業と切断能力に制限があります。

別ページで卓上丸ノコを詳しく紹介しています。

DIY用でおススメのスライド丸ノコ マキタの M244になります。

手持ち式丸ノコと比べると安全性は高くなります。


安全面を重視するなら卓上丸ノコの選択も考えてみましょう。初心者おすすめの卓上丸ノコ5選

マルノコを使う前に安全確認を

電動工具は作業に入るまでコンセントを入れないようにして下さい。

場合によってはマルノコを持った際にスイッチにふれて動き出してしまう事もあります。

刃の点検や交換時にはマルノコが動かないようにコンセントは抜いて、バッテリーは外して下さい。

丸ノコを使う作業場の確認

安定していない作業場でマルノコを使用するのは大変危険です。

そのような作業場で、誤ってバランスを崩してしまったら大事故になってしまいます。

安定した作業場を確保してからマルノコは使用してください。

私が気をつけていること

私は電動工具を使用する時に、以下の事を気を付けております。

①体の正面では絶対に使用しない(キックバックが発生しても資材は体に飛んでこないです)

②服の袖をまくる(袖が巻き込まれて事故につながるのを防ぐ為)

③手袋は使用しない(こちらも巻き込まれるのを防ぐ為)

④他人には手伝いをさせない(無用な事故を防ぐ為)

⑤体調が少しでも悪い時には使用しない(判断が鈍り事故につながる恐れがある為)

補足ですが、マルノコを交換した際に刃を逆につけないでくださいね!

丸ノコに限らず電動工具の使用の際には気を緩めない

重大事故は、プロが多い?!

じつは、大きな事故はプロが多いってことを御存じですか?

プロの方は、使用頻度も多いので事故の確率も上がるのは当然です。

ですが、なれた方でも無理な使い方や性能を超えた作業を行うと事故につながります。

丸ノコだけではありませんが、電動工具を使用する際には気を緩めないでくださいね。

電動工具の使用に慣れてきた時が一番事故が多いみたいです。

慣れてくると、人間ですので油断が生じます。

その油断が大きな事故と怪我につながります。

まとめ

キックバックは注意をはらっていれば発生させる事は減りますし、怪我を避ける事も可能です。

丸ノコの使い方に慣れてきた時が一番危ないです。

決して丸ノコ自体が危険なわけではございません。

キックバックという現象が起こってしまうのだと理解をし、基本を守って使用しましょう。