TD002GRDXとWH36DCの正面画像

こんかいは、マキタTD002GRDXを取り上げます!

TD001GRDXが2019年10月に発売されて2年、後継機となるTD002GRDXが今年1月にラインナップされました。

2年ほど前に、TD001GRDXを購入しようとおもったのですが、購入を見送りました。

購入をやめた理由
  • カムアウトが多い
  • トリガーの調整が、少しやりにくかった

パワーは申し分ないのですが、この2点が、どうもしっくりこなかったからです。

「トリガーの調整がしにくい」というよりも回転数が速すぎるためネジ頭でカラ回りが連発!

「すっげー使いにくいなっ!」とおもって購入をやめました。

しかし、新型のTD002GRDXは前作のTD001GRDXの欠点をすべて解決して文句なしのインパクトドライバーに仕上がってます。

90日間つかったので詳しくレビューします。

TD001GRDXからの変更点

ヘッド部分がカッコ良くなった

TD001GRDXからの変更点です。

  • カムアウトの軽減
  • LEDが増えた
  • 収納ケースにバッテリが3個入るようになった

本体の機能に関しては、ほとんど変わらないのですが細かいとこ、「プチリニューアル」してます。

わたしの意見ですが、パッと見てデザインが良くなった!

これですね!

かなりカッコよくなってます。

それでは、細かい変更点をいくつか解説します。

カムアウトが多かった欠点を改善!

TD002GRDXのDST

TD001GRDXは「扱いづらい・カムアウトが多い」といった意見が多いインパクトドライバーでした。

わたしも数回使ったのですが、ビスを締めると空回りが多く、慣れるのに時間がかかったのを覚えています。

また、締付けの最後で、かなりの力で押さえないとカムアウトが連発してしまいます。

インパクトドライバーの回転が速くて力が追い付かないような感じでした。

スペックは、ほとんどTD001とTD002変わらないのですが、カムアウト対策はDST「デュアルスプリングテクノロジー」が付いたことで改善されています。

DST(デュアルスプリングテクノロジー)について
  1. 二つの異なるスプリングを搭載
  2. 作業負荷に応じて打撃力を自動的に調整
  3. マキタ史上最速の締付けを実現しながらも圧倒的な使いやすさを両立

ビスを締め付ける初動でカムアウトが激減した!

TD001は、ビットのブレが少ない機種ですが、「本体の震動」でビスを締め始めるときカムアウトが多かったんですよね!

ビスが左右にブルブルっと振られるような感じになるというんでしょうか?

ビット振れが0に近いインパクトドライバーなので、どちらかといえばトリガーを思いっきり引いたときに本体が振られる感覚でした。

TD002は、締め始めも本体のブレが少なくなってます。

これにより、じゃじゃ馬感がなくなりビス頭からビットがはずれることがなくなりました。

締付のスピードはさらに速くなった

TD002GRDXでビス打ち!手の添え方

『DSTの搭載で変わったこと』

  • インパクトドライバーの振動数が10%軽減
  • 締め付けスピードが10%アップ
  • 打撃数が200回転/分あがった

わたしの使った感想ですがビスを締めるスピードは、格段に上がってます。

カムアウトも、ハイコーキのWH36DCと比べて変わらないですね。

いや、どちらかと言えばマキタの方が使いやすくなってます。

TD001GRDXを、はじめて使ったときに「使いにくいなっ!」と思ったのですが、TD002GRDXは大丈夫です。

「メチャクチャ使いやすくなってます!」

動画で使った感想をレビューしてます。

読むのが面倒な方は動画をご覧ください!

TD172DRGXと使い心地を比べてみた!

TD002GRDXとTD172DRGX

ここで話はそれますが、いつも使ってるTD172DRGXとTD002GRDXの使い心地を比べてみました。

TD172とTD002を比べると「やっぱりTD172が全然使いやすい」と思ってましたが、工具って慣れの問題なんですね。

使ってくうちにTD002絶対に使いやすくなります!

安心してください!

ほんとに、よくできたインパクトです。

マキタ TD172DRGXレビュー TD171DRGX・WH36DCと比べてみた!

LEDが2灯から4灯に変更になったこと

TD002GRDXの4灯照明

LED照明も変更になってます。

2個から4個に増えてるので、明るくなりました。

これで、暗いとこでもビットの先端がはっきり見えます。

TD002GRDXは4灯でビット先も明るくなってる

TD001GRDXは、横向きにしてビスを締めるシーンがあると、片側のLEDが地面にあたって実質1灯になってたのですが4灯あることで横向きでもビット先がハッキリ見えます。

と、言いたいのですが・・・・

正直2灯でも十分です。

どちらかといえば、ハイコーキのWH36DCが3灯なので4つにしたって感じがします。(笑)

収納ケースにバッテリが3個入る

TD002GRDXの収納ケース変更点

収納ケースも、変更点があります。

バッテリが3つ入るようになりました。

いまのところ、40Vのバッテリを2つしか持ってないので、恩恵がありませんが・・・・

TD172DRGXの収納ケースは18Vのバッテリがたくさんあったので、ありがたかったです。

メーカーの思惑として、通信アダプターADP11 (出典Amazon)を入れてほしいってことなんでしょうか?

どちらにしても、増えたことは良いことだと思います。

ボディーに迷彩シボデザイン

TD002GRDXの迷彩シボデザイン

ボディーにシボデザインが追加されてます。

ワンポイントで『迷彩シボデザイン』が入ってるのがミソです。

シボデザインが入ってると、インパクトドライバーの印象もガラッと変わります。

迷彩柄が工具にピッタリなんですよ!

第一印象は・・・「ずいぶんカッコよくなったなぁ~」と感じました。

マキタの工具ってハイコーキよりもカッコいいんですよね・・・

わたし、シボデザインがカッコよかったので買ったようなもんです。(笑)

最近のインパクトドライバーは、完成度も高くて、これ以上の機能って必要ないと思ってます。

スペックとまったく関係ない変更点ですが、所有した後の満足感はあります。

カッコいいですから!(笑)

TD002GRDXの改善点

ほかにも、TD001から改善してる点がいくつかあるので、サラッと紹介します。

この辺は、メーカーのホームページなどで調べると分かるので簡単に書きます。

  • 締め付けスピードが10%アップ(マキタインパクトドライバーと比較)
  • 低振動・低反発10%軽減
  • 打撃数が4,400min⁻¹ から4,600min⁻¹アップ
  • フレッシュイエローのカラーを追加

こんなとこでしょうか?

もれがあったら教えてください。

デメリット

マキタTD002DRGXとハイコーキWH36DC

ここからは、ハイコーキのWH36DCと比べてメリット・デメリットを書いていきます。

両機のスペック表です。

マキタ TD002GRDX ハイコーキ WH36DC
トルク 220N・m 200N・m
回転数 3700(回転/分) 3400(回転/分)テクスモードで3700 (回転/分)
打撃数 4600(回転/分) 4100(回転/分)
寸法 119×247×86mm  116x241x29mm ヘッドの長さ114mm
質量 1,6kg 1,58kg

そのまえに、おことわりしときます。

ハイコーキのWH36DCと比べての評価なので、ご了承くださいね!

TD002GRDXがダメだといってるわけではありません。

ハイコーキWH36DC!旧型よりここが良くなった6つのポイント

デメリット1:ネジの締め付け(カムアウト)について

TD002DRGXは締付けスピード25%アップ(TD001GRDXと比べて)となってます。

前作TD001DRGXとWH36DCの締め付けスピードを比べると、あきらかにWH36DCの方がはやかったのですが、わたしが使った感覚だとTD002の方が速くなってます。

トルク(締付け能力)については、マキタが(20N・m)上回っていますが、ビスの締め付けは互角!

若干マキタが速いといっていいでしょう。

DSTとトリプルハンマー、やはりハイコーキのトリプルハンマーも優秀なんですね。

じつは、わたくし締付けスピードについては、微々たる差なので気にはなりません。

カムアウトがTD001GRDXに比べて、グンと減りました。

といっても、36Vのインパクトドライバーは気を抜いてると、やっぱりカムアウト多いです。

慣れると、どうってことないのですが18Vのインパクトドライバーを使ってると使い始めはカムアウト多くなると思います。

デメリット2:重さについて

マキタTD002の重さ
TD002GRDX重さ:1,7kg

重さを比較します。

軽量する前に両機をもつとTD002GRDXが少し重いと感じたのですが測ってみると、やっぱりTD002GRDXの方が重いです。

120gの違いですが、持ったらスグにわかります。

ハイコーキWH36DCの質量
ハイコーキWH36DC 重さ1,58kg

わずかな差ですが、バランスが少しTD002GRDXが悪いんじゃないでしょうか?

WH36DCの方が軽くて疲れません。

TD002GRDXは、ヘッドが少し大きくて重心がグリップの中心に来てないように感じます。

WH36DCの方がヘッドの部分が114mmと短く幅もスリムです。

写真をみると、わずかにTD002GRDXの方が頭でっかちに見えませんか?

この2点が手に取った瞬間に重いなと感じてしまう理由だと思います。

バランスと使い心地はWH36DCの方がいいと思います。

デメリット3:バッテリについて

マキタとハイコーキを比べると、どうしてもバッテリについて触れないといけないので書きます!

マキタの40Vmaxは、18Vと互換性がないのが、たいへん残念です。

いままで、マキタの18Vをつかってたユーザーも40Vmaxのバッテリを買い足すことになります。

これが、いちばんのデメリットです。

ハイコーキはマルチボルトバッテリで36Vと18Vを兼用して使えます。

コスパで比べるとハイコーキのWH36DCが優秀です。

300種類以上のラインナップがあるので40Vmaxと18Vに互換性がないのがもったいないですよね。

「18Vと40Vmaxの互換性がない!」マキタ40Vmaxのいちばんのデメリットです。

バッテリのBluetooth機能について

ハイコーキのブロアとマルチバッテリ
マルチボルト蓄電池は2年の長期保証があります。※購入から2年・充電回数1,500回以内とする

バッテリで、もうひとつ触れときます。

「Bluetooth機能」についてです。

マキタ・ハイコーキともにアプリを使ってインパクトドライバーの設定ができます。

回転速度などを調整する機能です。

マキタはADP11(通信アダプター)を別途で購入することになります。

これが、よくないです。

WH36DCはバッテリにBluetooth機能が付いてるので、本体とバッテリのみで済みますがTD002GRDXは別に通信アダプターを購入しないといけません。

通信アダプターを買うのにプラス10000円くらいの費用がかかってしまいます。

アプリでインパクトドライバーの調整が必要かどうかは別にして・・・

こちらも、ハイコーキの方が良心的ですね。

ADP11を購入してソフトをダウンロードすると次のような設定ができるそうです。

  • トルクの調整「工場出荷状態 170N・m 180N・m」
  • トリガーの調整
  • LEDライトの点灯時間

他にも打撃時間などの細かい調整ができるみたいなのでメーカーのホームページで確認してください。

ちなみに、ハイコーキでアプリのダウンロードをしましたが、いちども使ってません。

デメリット4:充電器について

マキタ・ハイコーキの充電器の違い

さいごに、充電器も比べてみます。

大きさは、ハイコーキの方がコンパクトになってます。

ハイコーキはバッテリをセットしてボタンを押すとスマホなどに充電ができます。

これは、便利です。

双方の充電器にはUSB端子が付いてますが、マキタの充電器は電源を外すとスマホなどに充電することができません。

充電器はハイコーキの方が使えます。

それから、マキタは充電中の音が気になります。

うるさいです。

ハイコーキは充電中の音がぜんぜん静かです。

メリット

TD002GRDXの本体

散々、悪いことばかり書いてますがTD002GRDXってWH36DCに比べて劣ってるのでしょうか?

そんなことは、ありません。

ここからがマキタの真骨頂!

メリット存分に書いていきます。

メリット1:機能について

TD002GRDXとWH36DCのモード切れ替えボタン

正直こんなにモードっているのかな?

と思ってましたが、40Vはあった方がいいですね。

モードが多いということは、色んな職種で使えるということです。

40Vmaxであっても、繊細なネジを締めたり、材料によってモードを使い分けることができた方がいいですね。

ハイコーキのモードは「ボルト・テクス・木材強・弱」の4種類しかありません。

マキタは、モードが非常に多彩です。

打撃モードが弱・中・強・最速の他に表で書いてるモードを選ぶことができます。

アプリを使うと自分好みにセットできますよ!

※カスタマイズは、通信アダプターを別途購入する必要があります。ピンクの線

1.木材モード トリガ全開で「ゆっくり」締始め、自動変速し「最速」で一気に締付け
2.テクス用 (薄板)モード ビス貫入後、打撃を検知し自動停止
3.テスク用 (厚板)モード ネジの頭飛びカムアウトを低減
4.ボルト1モード 正転:打撃検知と同時に停止・逆転:打撃終了後で停止
5.ボルト2モード 正転:打撃検知後0.3sで停止・逆転:打撃終了後で停止
6.ボルト3モード 正転:打撃検知後1.0sで停止・逆転:打撃終了後に低速180min⁻¹(任意の位置で停止)
打撃をカスタマイズ 20N・mモード(工場出荷)・170N・mクラスモード・180N・mクラスモード
トリガーをカスタマイズ クイックトリガモード・マイルドトリガモード

メリット2:操作性

 

TD172DRGXワンタッチスリープビット
(引用:マキタ新型18VインパクトドライバーTD172DRGXレビュー)

操作性にかんしては、TD002DRGXが優れています。

  • ビットの装着
  • モードの切り替え

ビット装着はワンタッチでできます。

これは、便利ですよね!

WH36DCは「ワンタッチビット取付け」付いてないです。

ワンタッチビット取付けに慣れると、WH36DCにビットを装着するときにスリープを引かないで取付けようとします。

なれって怖いですよね!

たったの1動作なんですが、WH36DCを使うと不便だなーと感じてしまいます。

ちなみに、マキタの専売特許かとおもったらパナソニックが最初なんですね!

TD002GRDXモード選択切り替えスイッチ

つぎに、モードの切り替えです。

マキタは片手で締め付けスピードのモード切り替えができます。

これも、便利です!

トリガーを引く人差し指が届くとこにボタンがあります。

これが付いてると、片方の手が塞がってるときに利き手の指一本でモードの切り替えができます。

この機能もWH36DCには、ついてないんですよね!

これも、なれると頻繁につかう機能です。

あると、けっこう便利なんですよ。

メリット3:デザイン

TD001GRDXとTD002GRDX
(TD001GRDXとTD002GRDXの比較)

デザインは、迷彩シボデザインが入ってるので、旧型TD001GRDX・ハイコーキのWH36DCに比べるとカッコよく見えます。

インパクトドライバーカッコよさも大事ですよね!

個人的には、オリーブがおすすめです。

ブラックが好きな人いると思いますが、ブラックはシボデザインが全く目立ちません。

メリット4:バッテリについてIP56

デメリットでハイコーキのマルチバッテリが「コスパで優れてる」と書きましたがマキタのバッテリBL4025ここが優れています。

  • 防水・防じん機能IP56を採用
  • ハイパワー・長寿命を実現
  • 最適化デジタル通信

簡単に言えば「長持ちして・高性能・落としても壊れんし、IP56はマルチボルト付いてないだろう?」ってことです。

詳しくは、マキタの公式動画を見てください!

メリット5:収納ケース

TD002の収納ケース 

最後に、収納ケースです。

さきほども言ってますが、バッテリが3個入るようになってます。

防水・防じん機能もIP65になってるので雨やほこりに強いのはマキタの収納ケースです。

 

TD002GRDXとWH36DCの収納ケースを比較

WH36DCの収納ケースと比べると防水機能もしっかりしてます。

マキタの収納ケースは、ゴムのパッキンが外枠についてますが、ハイコーキにはついてません。

makitaアルファベットの違い?GDXとGRDXについて

マキタ アルファベットの意味

ところで、どうでもいい話ですが・・・

型番が、少し違うのが分かりますか?

このまえ、お客さんに「GRDXとGDXどう違うのか?」と質問がありました。

なかみは、一緒です!

心配しないでくださいね!

おそらく表記が長くなるのでフレッシュイエロー(FY)などの色表記が2文字の場合にRを省略してるだけです。

 マキタ TD002GRDX

TD002の画像 オリーブ makita TD002GRDXの本体
電圧 40Vmax 実質36V
最大トルク 220N・m
締め付け能力 小ネジ:M4~M8 普通ボルト:M5~M16 高力ボルト:M5~M14 コーススレッド:22~125
回転数(毎分) 0~3,700
サイズと質量 1.6kg 実際の質量1,7kg
カラー
青・オリーブ・ブラック・イエロー・オーセンティックパープル
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まとめ

まとめます!

WH36DCとTD001GRDXを使ってみたとき、正直WH36DCのできが、ぜんぜんいいな~と感じました。

しかし、新型はWH36DCを上回ってます。

いちばん大事な使い心地が、かなり良くなってます。

カムアウトも全然減りました。

買い替えを考えてるプロの方は、TD002GRDXおすすめです!

作業が、はかどりますし何といってもカッコいいです。