こんかいは、ハイコーキ充電式丸ノコC3605DCのレビューです。
丸ノコと言えば、やっぱりマキタとハイコーキの2択になると思います。
わたくし、充電式の工具は長年マキタを使ってきましたが、C3605DCをきっかけにハイコーキに乗り換える事にしました。
理由ですか?
やっぱりバッテリの存在が大きいです!
いぜんから、36Vのパワーがある丸ノコを一台欲しかったのですが、マキタは18Vと36Vのバッテリを2種類そろえないといけません。
充電式の電動工具はバッテリが高いので、これがどうしてもネックになり、納得できません。
マキタって18Vユーザーを何と思ってるのでしょうか?
バッテリに関しては、職人さんや我々のようなミドルユーザーから非常に評判が悪いです。
こんかい、思い切ってC3605DCの購入を切っ掛けにハイコーキデビューしました。
丸ノコは、マキタ・ハイコーキどちらを買っても遜色ありませんが、ハイコーキの充電式丸ノコC3605DCとマキタの丸ノコを比べた感想を記事にします。
ハイコーキC3605DCのデメリット
デメリットを先に書いときます!
- バランスはマキタの方が良い
- 147mmなのでチップソーが少ない
- 純正のチップソーは黒シャチをつけて欲しい
- ハイコーキの丸ノコは型番がややこしい
このくらいでしょうか?
「買って失敗したな」と言うことはないです。
「C3605DCを買いたいなぁ」と思ってる方は安心してください。
逆に言えば4つしかデメリットのない丸ノコです。
しかも、4つともデメリットと言うほどのものでもありません。
それでは、次の章でデメリットをもう少し詳しく書きます。
デメリット1:バランスはマキタの丸ノコが良い!
ハイコーキの丸ノコC3605DCを購入して最初に感じたのは
「少しバランスが悪いなぁ~ 」
これが、第一印象です。
重心が中央ではなく「丸ノコの後ろ」バッテリの位置にあるような気がします。
マキタの丸ノコは、非常にバランスが良く、木材を切断してるときに凄く安定感があります。
重心が丸ノコの中央にあり、ハイコーキの丸ノコと比べると扱い易い印象を受けます。
上の写真を見てください。
マキタはベースプレートも幅が広く、どっしりしています。
一方のハイコーキは、縦に細長くバッテリの位置も後ろにあるので、若干バランスが悪く感じたのは、このせいかもしれません。
ハイコーキの丸ノコはmakitaに比べると「少しバランスが悪い」これが第一印象てす。
しかし、これは使ってるうちに感じなくなると思います。
慣れの問題だと割り切れば大丈夫です、
デメリット2:147mmのチップソーが入手しにくい
147mmの丸ノコは、悪く言うと中途半端なサイズになります。
チップソーが125mm・165mmに比べるとホームセンターなどで売っていません。
「あまり需要のないサイズ」と言っては言い過ぎかもしれませんが、125mmと165mmのチップソーが一般的です。
しかし、165mmよりも重量が軽くて取扱いがしやすい、105mmの角材を上下2回で切ることができる。
これは、147mmサイズの良いところです。
デメリット:チップソーは黒鯱をつけてほしい
マキタは、プロ用丸ノコHSシリーズに、鮫肌という名前のチップソーが最初からついています。
マキタで、いちばん切れるチップソーですね!
一方のハイコーキは、黒鯱(ハイコーキでいちばん切れるチップソー)という名前のチップソー が別売りとなっています。
さいきん、標準で付いてくるようになってますが、マキタに鮫肌が付いてハイコーキには黒鯱が付いてない?
この辺は、マキタが頑張っているように見えます。
がっ!その分マキタは金額が高くなってます。
冷静に考えるとマキタが良心的といったことも無さそうです。
ハイコーキは、C3605DA・DBなどで、マイナーチェンジを機に黒鯱を付けてくれています。
チップソーに関しては、ハイコーキも標準で付けるようにしてるので、マキタの優位性はなくなってきています。
ハイコーキの評価できるとこですね!
このデメリットも解消されると思います。
鮫肌:マキタのチップソーです!一番マキタで切れ味の鋭いタイプ
黒鯱:ハイコーキのチップソーです!マキタに対抗してハイコーキが販売してる一番切れ味が鋭いタイプです
デメリット4:名前(型番)がわかりずらい!
これも、デメリットというほどの物ではありませんが、名前がわかりずらいです。
C3605DA
C3605DB
C3605DC
なんだか分かりにくいですよね?
C3605が125mmタイプ・C3606が147mmタイプと思ったら、C3605DCは147mmになってます。
どうせだったら、3605が125mmで3606が147mm・3607が165mmといった具合にしてくれると分かりのですが・・・3605には125mmと147mmが混ざっています。
さらに、マイナーチェンジ版は末尾にカッコ品番(SK)が付いてくるので、ほんとややこしいです。
ネット通販などで買う場合は、品番を間違わないようにしてください。
※マイナーチェンジしたC3605シリーズは、(SK)が付いています。
C3605DC(SK)2XPS マイナーチェンジ版
Bluetoothバッテリ×2
充電器
黒鯱チップソー付
システムケース4付き
C3605シリーズのマイナーチェンジ
C3605シリーズは最近マイナーチェンジをしています。
最初から黒鯱(チップソー)をつけたり、分間の回転数5000回転から7000回転にアップしています。
これは、マキタの丸ノコ40V maxシリーズがハイコーキの丸ノコ36Vと比べて、明らかに切れ味が違ったので、対策として回転数を上げてきたと思われます。
簡単に言えばマキタ対策です。
40V丸ノコに関しては、マキタに水を開けられた感がありましたが、マイナーチェンジによってハイコーキが、また一歩リードしています。
しかし、残念ながら今回のマイナーチェンジ、C3605DCだけ回転数がアップしてません。
これは、少し残念です。
回転数アップによるメリット
ところで、回転数が上がると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
回転数のアップは、木材を切るときにはっきりとわかります。
回転数が低いと、丸ノコを前に押し進めると負荷がかかり、なかなか進まないようになります。
とくに、堅い木材を切るときに顕著にでてきます。
マキタの36V丸ノコが「スイスイ切れる」とたくさんの方がいってるのは、回転速度が速いからです。
また、ブロワ機能にも影響します。
丸ノコは、刃の回転する風圧で墨線上の木くずを飛ばしますが、回転数のアップにより風圧がアップします。
マキタの36Vシリーズのブロア機能が良いと評判だったのは、回転数が高いからです。
あっ!わすれてました!
回転数が上がると切断面の仕上がりがきれいになります。
今回のマイナーチェンジによりブロワ機能もハイコーキが一歩リードしたのではないでしょうか?
キックバック軽減システムが付いている
他のページで何度も、紹介してますがハイコーキの充電式丸ノコはキックバック軽減機能が付いています。
この機能はプロ・アマの方に、すごくありがたい機能じゃないでしょうか?
もちろん、マキタの丸ノコにもキックバック軽減機能は付いてますが、残念ながら40Vmaxにしか付いていません。
マキタの場合、DIYユーザーがハイコーキより多いと思うのですが、DIYユーザーが多いマキタにキックバック軽減機能が付いてないのは残念です。
軽減機能が搭載されてることによって、キックバックはある程度防ぐことができます。
別ページでキックバックについて詳しく解説しています。
あわせて読んでください。
サイレントモードが思った以上に静かでビックリ!
サイレントモードは、マキタの丸ノコには付いていない機能です。
実際にサイレントモードで丸ノコを動かすと、全然静かです。
騒音測定をしている動画を見かけると、数値はさほど違いませんが、実際に試してみると明らかに違います。
これは、良いですね!
集合住宅などで近隣に迷惑をかけたくない場合は、サイレントモードをオンにすると、丸ノコ独特の高い音がカットされ、気兼ねなく使うことができます。
これ、ほんとに違います。
マキタに無い「静音機能」正直、ビックリしました。
バッテリの抜差しはハイコーキがスムーズ
マキタの丸ノコを使っていると、いつも思うのですがバッテリが本体から外しづらいです。
マキタのバッテリは、バッテリストッパー(白い部分)の位置が悪く中指で外さすことになります。
これが、新品のバッテリに交換すると馴染むまで堅くて外しにくいです。
一方のハイコーキは、親指と中指の2箇所でつまんで外せるので力を入れることなくスムーズに外すことができます。
精度・切れ味について
精度・切れ味については、言うまでもなく最高です。
切断面もきれいで、直角も測ったように出ます。
チップソーが、黒鯱ではないのですが純正でも切断面・精度は全く問題ありません。
さすが、36Vのハイスペックなので、以前使っていたマキタの18Vと比べると、パワーは雲泥の差です。
充電式の丸ノコは、18Vになると若干パワー不足を感じてしまいます。
これは、分厚い木や堅い木を切ると顕著に出てきます。
ハイコーキの36Vになると100Vのコード式と変わらないパワーになっています。
堅い木でもガンガン切れます。
切れすぎて怖いくらいです!
むしろ、36Vの方がパワーがあるような気がします。
じっさい、廃番になっていますが、100VのC5MVYよりも切断スピードが1,2倍あるそうです。
マキタ・ハイコーキ丸ノコはどちらがいいのか?
正直、どちらも甲乙つけがたいです。
わたしも、マキタの電動工具を使っていて、過去に不満を感じたことは一度もありません。
がっ!どうしても18Vの丸ノコを使ってるとパワー不足を感じてしまいます。
インパクトドライバやジグソーなど、ほとんどの工具は18Vで十分です。
インパクトドライバは18Vでもパワーがありすぎるくらいです。
繰り返しますが、丸ノコに限っては18Vでは少し物足りなく感じてしまいます。
いままでは、堅い木材を切るときに、100Vのコード式丸ノコを使っていましたが、やはり充電式を使ってしまうとコードが邪魔で仕方ありません。
問題は、やはりバッテリです。
マキタの18Vの電動工具を、たくさん持ってる私は、新たに36Vのバッテリを購入する事に嫌悪感があります。
やっぱりハイコーキのマルチバッテリは良いです。
これから、どっちを買おうか迷ってる方は、コスパを考えるとハイコーキの方が絶対にお得です!
タイプ | 充電式 | |
---|---|---|
ノコ刃サイズ | 147mm | |
最大切り込み | 57mm | |
回転数 | 4500min¹ | |
重さ | 3.0kg | |
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集じん機対応のC3605DC(XPS)
マキタは、丸ノコ本体に無線連動を搭載したタイプと、そうでないタイプの2種類があります。
ハイコーキのマルチボルトバッテリはBluetooth機能を搭載したタイプを選ぶと本体に関係なく、無線連動機として使うことができます。
これから、集じん機を買う予定の方は、Bluetooth対応のバッテリが付いてるタイプを選びましょう。
少し高くなりますが、ハイコーキの丸ノコとスライド丸ノコを選ぶならBluetoothに対応したバッテリを選んでください。
C3605DCのスペック
それでは、C3605DCのスペックを一覧にしてます。
参考にしてください。
- モータ 直流ブラシレスモータ
- 最大切り込み深さ(90°/45°/逆5℃) 57㎜(90°)/38㎜(45°)/54㎜(逆5°)
- ノコ刃 外径147㎜×穴径20㎜
- 使用できるのこ刃 外径147㎜×穴径20㎜
- 無負荷回転数 4,500min⁻¹〔回/分〕(パワーモード時) 2,500min⁻¹〔回/分〕(サイレントモード時)
- 寸法〔全長×高さ×全幅〕 294×245×174㎜(BSL36A18装着時)
- 無線連動機能 あり(Bluetoothによるコードレスクリーナとの無線連動機能)
- 質量 3.0kg(BSL36A18装着時)
- 使用可能蓄電池 マルチボルトタイプ蓄電池
- LEDライト 白色LED
- サイレントモード表示 青色LED
- LEDライトモード表示 緑色LED
- 無線連動モード表示 青色LED
C3605DC展開図
①カバー
②スイッチロック
③スイッチ
④ハンドル
⑤切り込み用レバー
⑥傾斜用ツマミ(後)
⑦保護カバー
⑧ボルト
⑨ワッシャ(B)
⑩ノコ刃(チップソー)
⑪ガイドピース
⑫ベース
⑬傾斜用ツマミ(前)
⑭モーター(内蔵)
⑮六角棒スパナ
⑯銘板
⑰リンク(切り込み深さ目盛り付)
⑱ロックカバー
⑲ガイド固定用ちょうボルト
⑳ストッパレバー
㉑ハウジング
まとめ
まとめです!
現段階では、フラグシップモデルの丸ノコに関してはマキタの方が上です。
一時は、丸ノコはハイコーキの方が良いと職人さんの間でもよく聞いていましたが、わたしが使った限りでは、明らかにマキタの36Vがパワーがあります。
しかし、この優位性もハイコーキのバージョンアップで逆転したかもしれません。
まだ、マイナーチェンジしたハイコーキの丸ノコを使ってないのでなんとも言えませんが…
その他の性能は、お互い付いている機能があったりなかったりで、甲乙つけがたいのですが36Vのバッテリを新たに購入してまでマキタが欲しいかというと、残念ですがハイコーキを選択することになります。
要は、バッテリの問題だけです。
マキタも対策を打ってほしいですね!
マキタ信者としては、残念な限りです。