マキタのレシプロソーJR184DZTが発売されて、そろそろ1年になります。
旧型のJR184DZが、人気があったので新型も結構な勢いで売れてるようです。
ですが、このレシプロソー・・・
ネット通販などのレビューを見ると、悪評が多いのが気になりませんか?
悪評を見てると
- 「まったく切れないのでがっかりした」
- 「ブレードが直ぐに外れて使い物にならない」
- 「振動がものすごくて使いにくい」
けっこう、辛辣なコメントが多くて気になりますよね?
そこで、こんかいはJR184DZTを1年使った感想をじっくり解説します。
この記事を書いてる人
こんにちは、中古電動工具の取り扱いを専門とする株式会社アトラスの甲斐田です。私がレビューする電動工具は、最短で1週間から数ヶ月にわたって使用した私物のみです。
私のまとめ記事では、実際に何度も使用した商品を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。工具の買取業者として、耐久性が高く壊れにくい電動工具については深い知識を持っています。
私は価格も重要視していますが、特に使いやすさと丈夫さを重視した電動工具を選んで紹介しています。また、アウトドアが趣味なので、キャンプや釣りに適した電動工具やキャンプ用品についても情報を提供しています。
悪評は「切れない・ブレードが外れる」の2つが多い!
まずは、ネット通販でJR184DZの残念なコメントをいくつか紹介します。
マキタにしては、大変おそまつ。使い物にならない。
刃の種類にもよると思うが、樹木の剪定には手振れがどうしても有り切りづらい。切れ味が良い手引きののこぎりの方が早く、奇麗に切れる感じ。片手で切る対象物を持って本製品で切る作業はいまいち。切る対象物が固定できる場合は問題少ないと思う。本製品の利き手でのホールド方法、操作スイッチに改良が必要と思う。
細い木の切断と枝打ち用に購入。
他の方も書いておられますが、ブレードが直ぐに外れてしまいます。
不良品なのかと思うほどよく外れます。
扱い方が悪いのかと思い、色々試してみましたが同じです。
正しい使い方ってあるんでしょうか。
けっこうボロクソに書いてるレビューが多いですね?
そうだろう・・・
レビューを見てると「思ったほど切れない・ブレードが簡単に外れてしまう」などの悪評が多いよね。
こんかいは、このへんを解説したい。
そのまえに、デメリットをいくつか取り上げよう!
JR184DZTは解体作業では使えない
ズバリ言うと、JR184DZTは解体作業では使えません。
もしかして、解体作業でJR184DZTを使いたいと思ってませんか?
向いてないので絶対にやめてくださいね。
解体作業に向いてない理由が一目で分かるように比較表を用意しました。
表1は、解体でもなんとか使えるJR188DZのスペックです。
2機種を比べると、ストロークの長さが7mm短いことが確認できると思います。
「ストローク長が短いこと」切れな原因はこれです。
解体・単管パイプなどをスピーディーに切りたいのであれば、30㎜前後のストローク長があるタイプを選んでください。
じつを言うと、比較的パワーのあるJR188DZでも解体でつかうと、少しイライラすることがあります。
JR184は用途が異なります。
他のレシプロソーを購入してください。
18Vのレシプロソーだったら、JR188/JR189/JR186あたりがおすすめです。
小型のレシプロソーで鉄がガンガン切れたら、みなさんコンパクトなタイプを選ぶと思います。
JR184DZは軽作業向きのレシプロソーです。
ここを間違うと、JR184DZTは使えないレシプロソーになります。
小型のタイプにしては振動が大きい
小型タイプのレシプロソーですが、ダイレクトに振動が伝わります。
使い方が悪いと、凄く本体がブレるレシプロソーです。
ただ、シューを切断する材料にしっかり押さえつけることができれば、竹・木材などは簡単に切れます。
社長っ!わたしが最初にJR184DZTを使った感想を正直に申し上げますと「けっこう振動がすごいな?」と感じました。
やっぱり、そう思ったか・・・
そうなんだよ!
レシプロソーってのは小型だから振動が少ないかといえばそうでもないんだよな・・・
小型のレシプロソーだけど振動が大きいんだ。
これは、気になるよな・・・
パドルスイッチが使いにくい
JR184DTはパドルスイッチを採用してますが、わたし個人としては好きじゃない機能です。
ディスクグラインダーなど、危険度が高い電動工具はあってもいいと思いますがレシプロソーは必要ないと思ってます。
危険度がそれほど高くない電動工具だからです。
慣れの問題だとおもいますが、ほかのレシプロソーを使ったことがある方は無くてもいいんじゃないか?と思う機能です。
ハンディタイプにしては重量がある
バッテリーを付けた重さは、1.86kg。
マキタのバッテリーBL1860を付けると、高いとこにある枝を切ったりすると重く感じることがあります。
とくに、バッテリー側のスイッチを使って材料を切るとバランスが悪いんですよね ・・・
対策としては、軽めのバッテリー(BL1820)を使うと使い勝手が良くなります。
軽めのバッテリーは剪定で使うと楽ですよ!
ブレードが、直ぐに外れる
旧型のJR184DZはブレードが使ってるときに外れることがありました。
六角レンチできつく締めても、少し差し込の角度が悪かったり、ゴミが付いてたりするとスイッチを思いっきり引いたときに「ポンッ」とブレードが飛び出ていきます。(笑)
これが、けっこう多かったんですよね!
新型のJR184DZTは、工具レスでブレードが交換できるうえ、使用中にブレードが外れるトラブルもありません。
※ワンタッチでブレードを付けることができます
とうぜん、ブレードを外すときもレバーをひねるだけなので、かんたんに取外しができます。
材料を長時間きってると、ブレードが摩擦で熱くなるときがあるので手を触れないでブレードが交換できるのはありがたい機能です。
うっかりブレードを触って火傷する心配もありません。
使えない理由は「用途と使い方」が間違ってるから?
そもそも、小型のレシプロソーは、細い枝を切ったり塩ビパイプを切ったりするタイプです。
鉄パイプを切るのに向いてないレシプロソーなので、もう一度どんな用途で使うのか考えて買ってください。
- 竹
- 枝
- 塩ビパイプ
- プラスチック
以上の条件に当てはまらないと、いい仕事をしてくれません。
また、意外と使い方を知らない方が多いような気がします。
シューを材料に押し付けて切らないとブレードが暴れてしまい「全然使えないレシプロソー」になってしまいます。
細い竹や枝などを切るときは、しっかりシューを竹などに押し当てください。
竹がブレないように反対側の手で枝を押さえて切るのも対策の一つです。
切る材料と使い方をしかり守れば、メチャクチャ使えるレシプロソーになるので安心してください。
スイッチがなぜ2箇所あるのか?
スイッチが2箇所あるレシプロソーは、このタイプだけです。
バッテリー側に、付いてるスイッチは肩から上にある材料を切るときに便利で、パドルスイッチ側は、腰から下の材料を切るときつかいます。
うちの駐車場にコンクリートの隙間から生えてる木があるのですが、このような場所にある木を切るときに長細くてコンパクトなJR184DTを使うと便利です。
写真のような密集した枝を掃うときは、バッテリー側のスイッチをつかうと狭い場所の枝も簡単に切ることができます。
大きな材料を切りたいときは、パドルスイッチを使うと本体に力が入りやすくなるので上から押さえつけて切ることができます。
「過度な期待はするな!」
JR184DZは、軽作業でつかうレシプロソーです。
携帯性にすぐれ、どこにでも持って行けるコンパクトなタイプなのでパワーを期待する人が使うとガッカリしてしまいます。
ただ、レビューをみてると「まったく切れない」と言ってる方が多いですよね。
まったく切れないのではなく「切るのに時間がかかる」が正解です。
まったく切れないと言ってる人は、使い方にもよりますがブレードの問題もあるとおもいます。
木材を切るときは、少しいいブレードを選んで使ってみてください。
切れないと言うことはありません。
JR184DZとJR184DZTの変更点
工具レスでブレードが交換できるようになってます。
レンチで締めたり緩めたりする必要がないのでブレード交換が楽になりました。
上の写真をみると作業効率40%と書いてありますが、スペックの変更はなかったと思います。
あくまでも、10.8VのJRJR104DSHとの比較なので間違わないようにしてください。
それから、旧型のJR184DZはジグソーのブレードが取付けできましたが、JR184DZTは出来なくなってます。
レシプロソー用のブレード専用となってるので間違えがないようにしてください。
JR184DRGT 本体 充電器×バッテリー1個×ケースのセット
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JR184DRGT(マキタ)
- Amazon価格:18,588円(税込)
- セット価格:55,000円
Amazon評価 4.0 筆者の評価 3.5 コンパクトで、18Vのレシプロソーでは軽めなので庭木の剪定などで使うといい仕事をしてくれます。
枝の剪定専用と思った方がいいかもしれません。本体が細長いので地面から生えた木などを切るときに、地面スレスレで切ることができます。
「密集した枝・地面スレスレから生えてる枝」など狭い場所で使うといい仕事をしてくれます。
電源 マキタ18Vバッテリー式 切断能力(mm) パイプーφ50、木材ー厚さ50(152mmブレード使用時) ストローク数(min⁻¹)[回/分] 0~3,000 ストローク長(mm) 13 本機寸法(長さ×幅×高さmm) 398×81×220 質量(kg)(バッテリ含む) 18 標準付属品 レシプロソーブレード(BIM41/木材、プラスチック)、六角棒スパナ3 1充電作業量(目安)/ 切断(BL1860B)
木材(2×4):約100本 銅管(外径φ25.4×厚さ1.2mm):約340本 塩ビ管(外径φ48×厚さ4mm):約560本 関連記事 レシプロソーのまとめ記事→「レシプロソ-おすすめランキング「最強プロ用・DIY用」厳選11選」 管理人の口コミとネット通販の口コミ
ネット通販で書かれてる悪評は気にしなくていいと思います。
用途が間違ってるだけなので気にしないでください。
単管パイプなどを切ろうと思っても時間がかかって仕方ありません。
家庭からでる粗大ゴミやプラスチック系のゴミを切断するのであれば十分使えます。
ただし、大きなゴミを切ると効率が悪くなるので注意してください。
木材であれば、厚さ5cmくらいが限界です。
もちろん、それ以上あっても時間をかければ切ることができます。
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JR184DZTK(本体のみ)を探す
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JR184DZTK本体/ケースのみ
本体だけ購入するより、ケース付きを買った方が絶対いい商品です。
山に持って行ったり、野良仕事をするときクルマに積んで移動する機会が多いので取り出しと収納が
がしやすいケースを買うとクルマの中が散かりません。 -
枝切用ゼットソーの替え刃210mm P3.0 20103
枝を切る方は、これ一本持っとけば事足ります。
切断スピードも速くよく切れるのでおすすめです。
枝切・竹の切断なんでも切れます。 -
予備バッテリー BL1820B マキタ純正18V 2.0Ah
予備バッテリーは、2.0Ahが絶対におすすめです。
剪定など高い場所の木を切るには、本体を軽くした方が楽に切れます。
真のおすすめはJR189DRGX
ここまでで、JR184DZTのレビューをしてきましたが・・・
わたしはJR184DZTを買うぐらいだったら、JR189DZの方をおすすめします。
形はまったく違いますが、使う用途はほとんど変わりません。
JR189DZの方が数段よくできてます。
なんと言っても、189DZは振動が抑えられていて使いやすいです。
確かに、実績を見るとJR18DZは人気がありますが、ビックリするほどよく切れるのはJR189DZです。
コンパクトなレシプロソーで、オールマイティに使いたいならJR189DZを選んでください。
庭木の剪定など専用で使いたいのであればJR184DZTです。
本体だけの購入であれば価格差は3000円程度です。
3000円余計に払っても、わたしだったらJR189DZを選びます。
まとめ
JR184DZTは、すごく人気のあるレシプロソーですが、過度な期待は禁物です。
解体作業では、ほとんど使えません。
竹を切ったり、枝打ちをしたりするレシプロソーです。
用途にあった使い方をしないと、「なんだ・・・全然使えないな?このレシプロソー」と思ってしまうこと間違いなしです。
わたしも1年近く使ってますが、キャンプに持って行くか、ちょっとした作業で使う時にJR184DZTを使う程度です。
今日は、徹底的に廃材を切るぞっ!と思ったときはJA188DZかJR002GRDXを使ってます。
リフォームなどで天井にあるジプトーンを切るとか、屋根裏にあがって材料を切断しないといけないとか・・・
そんなときは、持ち運びが簡単なコンパクトタイプのレシプロソーがいいかもしれません。
わたしは、JR184DZTを携帯用のレシプロソーと割り切って使ってます。
JR184DZTは、決して使えないレシプロソーではありません。
悪評が多いのは、用途が違ってるからです。
「持ち運び重視・軽作業・ちょっとした作業で使う」こんな用途で使うのであれば抜群の仕事をしてくれます。
最後になりましたが、別ページでおすすめのレシプロソーを紹介してます。
初心者の方で、どのレシプロソーを選ぶべきか迷ってる方はあわせてみてください。