電動工具の並行入について

電動工具の並行輸入について!

親方の甲斐田社長親方の甲斐田社長

社長『日下。並行輸入って何』

日下くん日下くん

日下『平行輸入ですか?』

日下くん日下くん

日下『ならんで輸入するって事ですか?』

日下くん日下くん

日下『それとも、不公平のない輸入って事ですか?』

親方の甲斐田社長親方の甲斐田社長

社長『漢字がちがうよ!!』

親方の甲斐田社長親方の甲斐田社長

社長『初心者さんにも理解できるように、今日は並行輸入について説明して!!』

日下くん日下くん

日下『分かりました。ついでに漢字も勉強します。』

皆様、こんにちはアトラスの日下です。
今日は並行輸入について、ご説明致します。
その前に、正規輸入です。これは海外ブランド品等を正規の日本代理店が輸入し日本国内に流通させることです。
海外の有名なブランドは日本国内で、まず安売りはしません。
イメージや値崩れ等、色々な販売戦略や思惑があるかと思いますが、定価もしくはそれに近い値段で販売しているかと思います。
まず、海外使用電動工具の輸入品にですが、「結論から先に申し上げます!ほとんどデメリットです。」
唯一、価格が安いのが最大のメリットだと思ってください。
それでは、わたくしが一生懸命に解説いたします。

並行輸入とは?

BOSCHも電動工具
並行輸入とは、正規代理店とは違う、別のルートで真製品を輸入する事です。
日本で並行輸入が認められたのは1970年代です
第三者が、合法的に海外で作られたり、販売されたブランド品等を外国で購入し、代理店契約等の許諾を得ずに、代理店以外のルートで輸入する事をいいます。
一般的な並行輸入の流れは
  1. ① 海外メーカー
  2. ② 海外の販売店
  3. ③メーカーとは関係ない第三者が購入して輸入
  4. ④ 日本の小売店や販売店(場合によっては消費者へ直に販売)
  5. ⑤ 消費者へ
③が正規輸入と大きく異なる点です。
つまりブローカーが海外で購入した電動工具をネットや店頭・直接売買などで販売するということです。
もう少し分かりやすく図解で説明いたします。
海外正規店も基本的には、一般の消費者の方へ定価での販売を行っております。
しかしながら、一定の時期、ある程度の数量を購入してくれる並行輸入業者には正規の価格より、安い卸価格で商品を渡す事があります。
また、メーカーと販売店契約等を締結している訳ではないので、メーカが定めた販売価格での販売の義務がありません。
したがいまして、並行輸入店は商品に対して好きな価格を設定して、消費者に販売ができます。大体の場合が安い価格で販売されている事が多いです。
某販売オークションでは並行輸入品を取り扱っていて、お得な価格で販売されている事もおおいです。
特に並行輸入品においては、日本国内で未発売の商品が購入できる。
これは大きな魅力ではないでしょうか?
実はこれ結構たくさんあります。
そのような日本国内で未発売の商品が、どうしても欲しい方には価格以上に重要なことかもしれません。
電動工具並行輸入の為替相場
先程、安い価格で販売されていると申しましたが、海外から仕入れる並行輸入業者は、為替相場の影響を受けます。相場の状態によっては商品が高くなってしまう場合もあるので注意してください。
また、日本に日本法人や正規代理店がない場合は正規品、並行輸入品と分けることはありません。
よく並行輸入品は偽物ではという方もいらっしゃいますが、基本的には正規品の取扱店から商品を購入して仕入れをおこない日本にもってきます。
悪質な業者以外は偽物のリスクは少ないですが、どうしてもだまされる事なく正規品を購入したい方は海外のブランド直営店に行き、購入するのが一番安全です。
査定を有利にするにはiphoneで写真を撮る
ネットでも海外のブランド品を多数販売しているサイトも数多くあります。
ここでも注意が必要です。
よく購入前に判別ができれば偽物を購入はしないのに!というお言葉を聞きますが、購入前に判別は素人には難しいです。
最近の偽物は精巧に作られており、本物か偽物かを見分けるプロフェッショナルな方々が監修してばれないように作ってます。
このような状態では私たちでは見破るのは至難の業です。
他にも商品ページに掲載の画像は本物でも、実際に送られてきたら偽物だったというパターンもあると聞きました。
防衛策としては、正規品と比べてみて極端に安い場合は購入をさけた方が良いです。
購入後に気になるのでしたら、質屋さんや買取専門店に持ち込めばいいのでは?とアドバイスをうけましたが、質屋さんも買い取り専門店であってブランドメーカーではありません。
あくまでこの商品は買えるかどうかを考えているだけです。
このブランド品は本物ですと言えるのはブランドメーカーだけです。
ブランド品の偽物の販売はいかなる理由があっても犯罪です。
万が一、偽物を手にしても転売は絶対にやらないで下さい。
すぐに捨てましょう。

電動工具の並行輸入品・故障の時はどうなるの?

ハイコーキのプロ用カラー
では、電動工具の並行輸入品について語りたいと思います。
結論からいいます。
※あくまで、個人的な感想です。全ての方に当てはまる訳ではございません。
電動工具の並行輸入品もデメリットが多いです。
残念ながら並行輸入の電動工具や海外の電動工具の最大のデメリットは、修理や困ったときの問い合わせ、アフターサービスが受けられにくい事です。
また、まったくサービスを受けれない事もあります。
そもそも、電動工具等の製品の修理や相談、問い合わせ、サポートは販売されている国でしか依頼できません。
仮に壊れてしまった場合は、修理の依頼が不可能な場合が多いです。
日本の電動工具メーカーにおいても、海外販売品の修理や相談は断っている為、部品の手配もかなり難しい為、修理が不可能に近いです。
仮に取り寄せても、輸入や税関等の問題も発生します。
また、海外と日本では、電動工具の規格が違い、いざ購入した場合に使用できない場合があります。
さらに問題なのが、インパクトドライバーのビット形状が上げられると思います。
※勿論、形状の合っているいる物もあります。
インパクトドライバの先端ビット
インパクトドライバの先端
海外のビットはくびれの部分が、日本製に比べ短く、海外向けのインパクトドライバーに日本製のビットを差し込むと奥まで固定できずに落ちてしまいます。
アメリカマキタの製品や、その他一部製品は国内仕様のアンビルに交換できますが、あくまで自己責任においての改造となります。
その際に、トラブルが発生してもメーカーは対応してくれない事が多いです。
ここが注意ポイント!
コードがない状態においても使用のできる釘打ち機等は、銃刀法の対象になり日本の法律にある銃砲刀剣類所持取締方の規制に含まれる鉄砲に接触する恐れがありますので注意が必要です。
海外から電動工具を輸入した場合、事故発生時の責任はメーカーではなく輸入者がおうことになります。もし、大きな事故が発生した場合は重大な責任を負わなければなりません。某販売オークションにおいて、海外の電動工具を輸入販売している業者様もございますが、問題が発生した場合に連絡が取れなくなる場合もあります。※くれぐれも御注意下さい!

勿論、海外の電動工具にもメリットはあります。

ハイコーキバンドソー
デメリットばかりを書いてきましたが、少しだけいいとこもあります。
「海外の電動工具ってなんだろう?」海外で作られて、日本では発売されていない電動工具って、なんか魅力的ですよね。
なんと!!ハイコーキ様はマルチボルトを超える54Vバッテリーシリーズが販売されております。
日本では発売されていない電動工具が欲しい!!というユーザーの方も多数いらっしゃるかと思います。
プロの皆様が活躍される現場において、周囲の皆様と使うメーカーを合わせたりする方も多いかと思いますが、目立ったり、話題にしたりすのに日本で発売されていない並行輸入品の電動工具を使用するのも良いかもしれません。

まとめ

私の個人的な意見ですが、海外からの並行輸入品の電動工具は、使用する物ではなくコレクションとして集めるのが良いかもしれません。
最近はDIYをする方も本当に増えてきておりますので、会話のきっかけにもなりますし、交友関係が増えるかもです。
やはり電動工具は、マキタ、ハイコーキーを筆頭にした国産メーカーから自分の使用目的にあった物を選んだ方が無難です。
性能以外にもアフターの問題を重視しましょう。