家具の組み立て・家電・精密機器のネジを締めをするとき電動ドライバーを使うと短時間で効率よく作業が進みます。
電動ドライバーは、非常に種類が多い電動工具です。
ネジの大きさによって選ぶ機種が全然違ってくるので、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。
そこで、こんかいは小型タイプの電動ドライバーを8機種紹介するので参考にしてください。
あれっ?社長同じような書き出しを他のページでも見たような気がします。
そもそも、インパクトドライバーやドリルドライバーを別のページで紹介してませんか?
いや違う!このタイプは精密機器の修理で使う「超小型タイプ・1kg以下」の電動ドライバーだ。
正直、木工作業ではほとんど使えないタイプだね。
家具の組み立て・木工で使うんだったらもう少しトルクがあるタイプがいいかな?
まず、電動ドライバーについて説明するからね!
この記事を書いてる人
こんにちは、中古電動工具の取り扱いを専門とする株式会社アトラスの甲斐田です。私がレビューする電動工具は、最短で1週間から数ヶ月にわたって使用した私物のみです。
私のまとめ記事では、実際に何度も使用した商品を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。工具の買取業者として、耐久性が高く壊れにくい電動工具については深い知識を持っています。
私は価格も重要視していますが、特に使いやすさと丈夫さを重視した電動工具を選んで紹介しています。また、アウトドアが趣味なので、キャンプや釣りに適した電動工具やキャンプ用品についても情報を提供しています。
電動ドライバーとは?
ほれ日下っ、これが電動ドライバーだよ。
えっ?これって・・・ただのドライバーじゃないですか?
いや、違う!スイッチを押すとモーターが回転してビットが回る。
つまり、電動ドライバーだ。
ここから、詳しく説明する。
電動ドライバーとは、
- インパクトドライバー
- ドリルドライバー
- 電動ドライバー
をまとめて電動ドライバーと呼びます。
通常、インパクトドライバーとドリルドライバーは電動ドライバーのカテゴリーに入りますが電動ドライバーと呼ぶ人はあまりいません。
※ドリルドライバーは電動ドライバーと呼ぶ人もいますがドリルドライバーと呼んだ方がわかりやすいと思います。
ということは・・・みなさん呼び方を間違えてるのですか?
いや、間違えじゃない。
ただ、インパクトドライバーを電動ドライバーと呼ぶとややこしくないか?
インパクトドライバーと言った方がイメージが湧きやすいだろう?
なるほど(^^♪
電動ドライバーとインパクトドライバーの違い?
「インパクトドライバー・電動ドライバー」は、共にネジ締めが得意な電動工具です。
ただし、インパクトドライバーはネジを締めるときに打撃が入ります。
打撃があると、長いビスやボルトを効率よく締めてくれる利点がありますが、微調整がむずかしい欠点もあるので、精密機器で使われてる小さなビスを締める場合は不向きです。
長いビスはインパクトドライバー・精密機器などで使われてる小さなビスを締めるときは電動ドライバーといった具合に使い分けてください。
電動ドライバーとドリルドライバーの違い?
ドリルドライバーは、電動ドリルと電動ドライバーが一体になった締付け工具です。
木材や鉄板に穴をあけるときにドリルドライバーを使います。
また、トルク調整ができるドリルドライバーは大型のタイプでも小さなネジやボルトを慎重に締めることができます。
なんだっ、ドリルドライバーと電動ドライバーって一緒の電動工具なんですね?
いや、ちょっと違う!(^▽^;)
電動ドライバーは一般的にトルクの調整ができない。
ほらっ!上の写真をみると分かるだろう?
ビットを取り付ける部分も違うのがわかる?
ドリルドライバーは、一部チャック式になってない場合もあるけどね。
なるほど・・・打撃無し・クラッチ機能なしのタイプを電動ドライバーと言うんですね。
そういうこと!
おれの意見だけど、クラッチ機能が付いててトルク調整ができるタイプはドリルドライバーと呼んだ方がいいと思うんだよね。
手締めのドライバーにモーターがついたタイプ、つまりクラッチもトルク調整もなんにも付いてないのは電動ドライバーと言った方がわかりやすい!
電動ドライバーのメリット
電動ドライバーを使うメリットは、つぎの5項目です。
- 携帯性がバツグンに良い
- 手で締める感覚に近い
- 狭い場所でも作業がしやすい
- 価格が安い
- 音がほとんどしない
電動ドライバー最大のメリットは、重量が軽くコンパクトなので扱いやすく携帯性がいいことです。
初心者の方でも、使いやすく手で締めるドライバーと変わらない感覚でネジ締めができるので材料を傷つけたり締め過ぎたりすることがありません。
また、狭い隙間にあるビスを締めることが得意な電動工具です。
インパクトドライバーなど大型のタイプでは、手に持ったままでは入りにくい狭い場所であっても電動ドライバーで簡単にビスを締めることができます。
お値段も安価なタイプが多く5000円以下で購入することがタイプがほとんどです。
打撃音がしないのもメリットです。
家の中で使っても、近所や家族に迷惑がかからないのがいいですよね!
電動ドライバーのデメリット
- ネジ締めのトルクが弱い
- ネジ締めのスピードが遅い
- 作業が限定される
電動ドライバーは、もっとも締付けの能力が弱いので大きなビスを締めるには向いてません。
慎重に作業をすすめられる反面、たくさんのビスを締めるときに時間がかかってしまうデメリットがあります。
トルク弱いのと作業スピードが遅いので作業が限定されてしまいます。
電動ドライバーの選び方
電動ドライバーは、主に精密機器と小さな家具などを組み立てたり分解したりするときに使う道具なので、重さと締付け能力のバランスが重要です。
締め付けるビスが小さければ小さいほど軽量なタイプを選んでください。
500g以下であれば、取り回しがよく扱いずらいといったことはありません。
先ずは、重さから解説します。
作業に応じてトルクと重さをチェックする
電動ドライバーは、200g前後のタイプから2kg近くある様々なタイプがあるので作業に応じた適切なトルクと本体の重さのバランスを重視してください。
精密機器のネジの開け閉めは、300gから重くても1kg未満のタイプがおすすめです。
ただし、超小型の電動ドライバーはビスを大量に締めると直ぐに電池切れになってしまうので作業が長くなる場合は、充電容量が多いタイプを選んでください。
下に電動ドライバーの重さ・トルク・作業内容の関係を表にまとめてみました。
あくまでも目安になりますが参考にしてください。
表1 | ||
---|---|---|
重さ | トルク | 用途 |
300g以下 | 3N・m以下 |
※こんかい紹介する電動ドライバーは、このタイプです! |
600g以下 | 10N・m以下 |
※ペンタイプの電動ドリルドライバー |
1kg以下 | 30N・m以下 |
電気工事作業、木材の穴あけ作業 (10mm~15mm程度) ※このカテゴリーから一般のドリルドライバーと呼ばれるタイプ |
1.5kg以下 | 60N・m以下 |
※このタイプになると充電式の場合14,4V~18Vの電圧になるので本体が重くなります。 |
2kg以下 | 100N・m |
※電圧が18Vのタイプが多い |
2.5kg以下 | 150N・m |
※36V・18Vの電圧が高いタイプのなるので、重量もいちばん重くなる |
電動ドライバーは充電式がおすすめ!
締付け電動工具は、移動して使うことが多いので充電式が絶対におすすめです。
コード式は場所を移動するとき、いちいち電源を抜差ししたり延長コードを用意したりする場合があります。
また、コードが作業の邪魔になることもあるので取り回しが悪く不便です。
電動ドライバーは、小型タイプになればなるほど充電式がほとんどです。
大型のタイプであっても、電動ドライバーは充電式を選んでください。
回転数をチェックする
回転数が速いほどビスを締めこむ速度がはやくなります。
ビスをたくさん締めるとき時間を短縮することができるメリットがありますが、カムアウトがふえたり扱いがむずかしくなるデメリットがあるので注意してください。
初心者の方が、精密機器の修理などで電動ドライバーを使うのであれば1分間に300回転以下のタイプをおすすめします。
カタログには、280min⁻¹(回転数/分)と表記されています。
電動ドライバーの人気ランキング ベスト8
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ベッセル(VESSEL) 電動ライバー 3段階切替えモード付 220USB-P1
最大トルク 1.2~2N・m 3段階トルク調整 回転数 280~400回転/分 3段階速度調整 充電時間 60分 充電方法 USB-typeC 重量 170g 参考価格 税込4,664円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す 一見すると、ドライバーと見間違える電動ドライバーですが、使いやすさは折り紙付きです。
普通のドライバーとして、また電動ドライバーとしても使えるので便利です。
トルクが足りないときは、手締めで最後までしっかりしめることができます。
グリップもサイズも丁度よく、手のひらにスッポリ入りるので持ちやすく手の中で空回りすることが余りありません。また、回転数とトルクを3段階調整できます。
作業に応じた締め付けをすることが可能です。
電動ボールシリーズは、他にもありますがトルク調整と回転数が調整できるのは220SB-P1だけ! -
ベッセル(VESSEL) 電動 ボールグリップ ドライバー 220USB-1
最大トルク 2N・m 回転数 280回転/分 充電方法 USB-typeB 充電時間 60分 電圧 電圧:3.6V バッテリー容量:800mAh 重量 160g 参考価格 税込3,573円 関連記事 曲者BOSCH GOと超優等生のVESSEL電ドラボールを比べてみた Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す 筆者も、愛用してます。
ランキング1位の220USB-P1と違いトルクと回転数の調整ができないタイプです。
その分値段も1000円ほど安くなってます。耐久性も高く、シンプルな構造なので少々高いとこから落としたりしても壊れることがありません。ビット部分を外すとコンパクトなので腰袋やポケットにいれて、どこへでも持って行けます。また、机の引き出しにも収まるので事務机に入れとくと、いざという時結構役に立ちます。
わたしは、クルマのダッシュボードに入れておくことが多いです。 -
パナソニック EZ7412S-R
最大トルク 1N・m 回転数 230回転/分 充電方法 USB-typeB 充電時間 45分 電圧 電圧:3.7V 充電容量:850mAh 重量 165g 参考価格 税込5,288円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す ハッキリ言って、電ドラにしては値段が高いです。
ですが、使いやすさはベッセルの電ドラ220USBより使いやすい!(^^♪
というのも、スイッチがボタン式で非常に微調整がしやすく繊細な作業にピッタリな電動です。パソコンの修理やデリケートな素材を扱うときにはEZ7412を使ってください。スイッチのレスポンスが非常に良くて、ボタンを離すと回転がピタッと止まります。
トルクが弱く回転数は遅いのですが、その分ネジ締めのコントロールが思い通りになるので 電ドラの中でもっとも使いやすいです。
値段が高いのでランキング3位となってますが、実はいちばんおススメの電ドラだと思ってます。 -
ボッシュ(BOSCH) コードレス電動ドライバー IXO6
最大トルク 4.5N・m 回転数 215回転/分 電圧 3.6V 商品の重量 340g 参考価格 税込6,722円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す このシリーズは、現在3種類販売されています。
たいへんユニークな電動ドライバーで、アタッチメントを変えると「ブロワー・段ボールカッター・ペッパーミル」などに早変わりいたします。また、トルクの調整ができるアタッチメントもあるので材料を傷つけたりすることもありません。
普通の電動ドライバーでは、ネジが締めにくい角であっても楽にネジ締めができるアタッチメントなどが販売されています。※ペッパーミル・ブロワー・段ボールカッターは別売りセットの箱も、コンパクトでオシャレなデザインになってるので一見すると電動工具が入ってるようには見えません。
作業効率を重視するより、色々な用途でつかってみたい方におすすめの電動ドライバーです。 -
マキタDF012DSHX
最大トルク 10N・m 回転数 650回転/分 電圧 7.2V 重量 530g 参考価格 税込18,036円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す マキタのペン型電動ドライバーDF012DSHXを紹介します。
これまで、紹介してきた電ドラは木工作業で使うと少しパワー不足の感がありますが、このクラスになると木工でも4cm程度のビスであれば素早く締めることができます。電気工事・家電修理・木工の下穴開け・木工のビス締めなどで使ってください。
小型の電動ドライバーではなく小型のドリルドライバーといったほうがわかりやすいと思います。一充電でかなりのビス締めができるので、仕事で頻繁に使う方は充電の手間が省けます。
※φ3.8×25mm 350本締めることができるのでダントツの仕事量!
プロ用の電ドラなので、ハードな仕事や繊細な作業どちらでもこなしてくれます。 -
BOSCH GO
最大トルク 5N・m 回転速度 360回転/分 電圧 3.6V 重量 560g 参考価格 税込8,481円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す Amazonなどで、意外と批判が多いので紹介するのかしないのか迷いましたが、わたしが長年愛用してる電ドラなので紹介します。
はっきり言いますが木工でビスなどを締めるのには向いてません。
どちらかと言えば精密機械やプラスチック家電などのネジ締めで使ってください。
批判が多い理由ですが、用途が間違ってるからだと思います。ビスを締めるときの微調整は、ベッセルの電ドラボールより全然bosch goの方がしやすいです。
言うほど、使いにくい電動ドライバーではありません。たしかに、本体を押さえつけてネジの脱着をするのは最初のうち違和感があります。
慣れの問題だと思います。
また、ビットを装着するマグネットが少し弱いのは事実ですが小さなビスを扱ってる分には問題なく使用できます。
※ビスが大きくなるとビットが外れてしまうことがよくある。わたしの意見ですが、慣れるとこっちの方が凄く小さなビスを脱着するときに慎重に作業できます。
ボタンとプッシュを使い分けると、メチャクチャ使いやすい電ドラです。 -
アイリスオーヤマ JMD8BG-W
最大トルク 1.5N・m 回転数 260回転/分 電圧 3.6V 充電方法 TYPE-C 充電時間 90分 重量 180g 参考価格 税込2,728円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す JMD8BG-Wの最大のセールスポイントは、こんかい紹介する電ドラの中で価格が一番安いタイプです。
ご家庭で使うのであれば、まったく問題ないのですが仕事で使うと他の電動だと比べ少しパワー不足があるのと、締め付けスピードが遅く感じます。
無理な負荷をかけてると故障の心配があるので、木工などではおすすめしません。ホントに小さなビスの脱着だけで使ってください。 -
パナソニック EZ7421LA1S-R
最大トルク 6N・m 回転数 900回転/分 電圧 7.2V 重量 200g 参考価格 税込25,976円 Amazon口コミ いい評価・残念な評価 最安を探す ホントは、もっと上位にランクインしてもいい小型ドリルドライバーです。
値段が高いから、この順位になってしまいました。(^^;この電ドラは、頭でイメージしたビスの締め加減が思い通りにできてしまいます。非常に弱く締めたり、ここでピタッと締付けが止まって欲しいと思ったりしたときに寸分の狂いもなく電動ドラが反応してくれるような感覚です。とにかく、スイッチのレスポンスがピカイチで指の力加減に即座に反応してくれます。
また、パナソニックと言うだけあってLEDライトがメチャクチャ明るく、暗い場所であってもワークライト無しで十分作業できます。
お値段が、もう少し安ければ間違いなくNo,1の小型電動ドリルドライバーです。
結局おすすめはどれ?
お値段を除外すれば、電動ドライバー・電動ドリルドライバー共にパナソニックがいちばん使いやすく出来がいいと私個人は思ってます 。
パナソニックの製品は、とにかく微調整がしやすいのとトリガーのレスポンスが素晴らしく基板の修理や精密機器の分解などに使うと抜群の仕事をしてくれます。
わたしの会社で、パナソニックのペンドラを使ってるスタッフがいるので、なんどか借りたことがあります。
手に取ってビスを締めると・・・「マキタやハイコーキよりいいなぁ」と惚れ惚れするほどです。
どちらも値段は他のメーカーに比べると高いのですが、間違いなくいちばん良い電ドラだとおもいます。
EZ7421が少し残念なのは、「マキタ・ハイコーキ」に比べると共有できる7.2V電動工具が少ないのが残念でしかたありません。
まとめ
こんかいは、紹介した電動ドライバーは木工では使えないタイプばかりです。
どちらかと言うと、玩具の修理・パソコンの修理・家電の修理・ホムセンなどで販売してる棚の組み立てなどで使ってください。
スピードをよりも正確な作業を求めてる方に向いてる電動工具です。
木工で2×4材などの連結で電ドラを使用したり、ドリルで穴をあけたりしたい場合は、パワー不足なのでハッキリ言うと使えません。
小型の電動ドライバーは、インパクトドライバーやドリルドライバーよりも価格が安いので過度な期待はしないことです。
ただ、携帯性がよく少々狭い場所にあるビスやネジを、なんなく締めることができる大変便利なツールです。
また、軽いので女性や年配の方でも手軽に使うことができます。
一台、ご自宅にあると便利ですし、わたしの場合バックに必ず電動ドライバー忍ばせて出勤してます。